重い腰を上げて確定申告に取り掛かり、先日申告を終えました。
やり始めさえすればそう時間がかかるものではなく、結局3日程で終了しましたから、早くやればいいものをグズグズと引き延ばしていただけです。
確定申告そのものは医療費控除を目的に現役時代からやっていましたので、もう回数はこなしているのですが、年1回しかやらない作業なので、毎年記憶がリセットされていてモタモタします。しかし昨年からは被雇用者としての立場がなくなり、年末調整してもらえなくなりましたから、確定申告は必須の作業となっています。
最初の1~2回は最寄りの税務署に申告書類を持ち込んでいましたが、申告書そのものは既に様式が税務署のHPに用意されており、そこから出力して、手書きで記入したものを持ち込んでいたと思います。eーTax自体は早くから取り組みが始まっていて、2004年には名古屋で運用開始し、その年の内に全国展開したと記載がありましたが、色々と使い勝手が悪く普及はしていなかったみたいです。
私がe-Taxを使い始めたのは、多分2015年からです。その年から、国税局が用意した医療費明細入力フォームというのを使って医療費控除の申請をしており、その記録がPCに残っていました。その時はe-Taxと言いながら、入力した明細と申請書類をプリンターで出力し、捺印もキチンとしたうえで、大きな封筒に一切を入れて提出していました。マイナンバーカードと連動して、税務署に行かなくても良くなったのは2016年度の申告からのようですが、1~2回は郵送で申告したような記憶があります。
電子申告をするようになって必要だったのが、マイナンバーカードを読み取る機器ですが、私は当時SONYが展開していたEdyカードのチャージ用に、PaSoRi(パソリ)というICカードリーダーを持っていましたので、これで事足りました。今やEdyはSONYから楽天に移り、チャージもスマホ上で何の苦もなく出来ますので、わずか数年ですが変化はとても大きいですね。
ソニー 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380(e-Tax対応/eLTAX対応 確定申告 マイナポイント マイナンバーカード 交通系ICカード)
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そんな環境の変化で、これまでこのPaSoRiはe-Tax以外には使い道もなくなり、年1回引っ張り出すだけだったのですが、昨年は、コロナ対策の特別給付金や持続化給付金の申請で大活躍してくれました。マイナンバーカード含め、ようやく持っていて良かったという場面となりました。
当初はカードの読み取り精度も低く、ちょっとでもズレたり動いたりするとすぐエラーになり、そうなるとまた最初からやり直しさせられてとてもストレスが溜まりました。
またブラウザもGoogleのChromeは使えず、Microsoftでも当時売り出し中だったEdgeは使えず、InternetExplorerのみ、ととても面倒でした。それが今ではすべてのブラウザが使えますし、通信も安定してきたように思います。
また、私は昨年から青色申告をしているのですが、青色申告による65万円の経費控除の要件に、今年から電子帳簿での帳票保管か、e-Taxによる申告が加えられましたので、嫌も応もなくe-Taxを使うことになります。
電子帳簿についても、市販のソフトで電子化は出来ているのですが、これは事前に申請して承認を受けなくてはなりません。
申請には、電子帳簿保存法に基づいて、A4の申請書が4枚用意されており、びっしり手書き項目がありました。電子帳簿保存法なのに、なんで「手書きの紙で」こんなに大量の申請をさせるのか、訳が分かりませんね。
まあ私は零細個人事業主ですので、紙の帳票が溢れて困っている訳でもなく、e-Taxで控除金額さえ維持されるなら、わざわざ申請してまで使う気はありませんでした。
と思っていたら、昨年12月の閣議でこの法律の運用見直しが決まり、紙での事前申請は廃止となるのだそうです。河野行革大臣頑張ってるみたいですね。