シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

最近ウインカーを出すのが遅いと感じませんか?

 

最近クルマやバイクを運転していて感じるのが、表題の通りウインカーを出すタイミングの遅さです。そもそも教習所では、30m手前3秒前に指示器を出す、と教わったはずですが、周囲の車両で直前にしかウインカーを出さない、もしくは全くウインカーを出さずに曲がって来る、というケースがとても多くなっていると感じます。
特にバイクに乗っている時、周囲のクルマに急な挙動をされるととても危険を感じますし、事前の告知がなければ尚更です。

 

全く自慢にはなりませんが、当時教習で教わったことの多くを忘れていながら私がこのルールだけはしっかり憶えているのには理由があります。
まだ運転免許を取るはるか前の小学校時代、交通安全指導というものがありました。学校近くの駐在所からお巡りさん(警察官ではなくお巡りさんがぴったりでした。)が来て、道路上での歩行者としてのルールや自転車の乗り方について指導を受けるのですが、その際言われたのが30m手前3秒前の手信号による方向指示だったのです。子供用の自転車での30mというのはとても遠い距離で、3秒前というのも現実離れしていると感じる程長い時間でした。そしてその間は手信号をしながらの片手運転で、とても不安定になりますから、むしろその方が危ないんじゃないかという違和感を強く持ったのです。
その後バイク・クルマの免許を取って運転し始めてみると、30m・3秒というのはむしろ短い位だということは実感しましたが、この小学生の時感じた違和感がずっと記憶に残る事になりました。
そしてこの機会に、このルールについて確認してみると、ある弁護士さんが書いた記事にたどり着きました。

 

まず,車線変更時は,車線変更を行う3秒前に,右左折時は右左折する地点から30メートル手前の地点に達した時に,ウインカーを出すことと定められています(道路交通法53条1項,道路交通法施行令21条)。
車線変更車と後続車と衝突した場合,基本的過失割合は車線変更車:後続車=30:70となり,車線変更時に合図なしの場合は車線変更車に+10の修正がなされます。
ところが,車線変更を開始した段階でウインカーを出した場合や,車線変更の直前にウインカーを出しただけの場合など,道交法及び道交法施行令で定められた出し方から大きく外れている場合は,ウインカーを出していても合図なしとみなされて上記修正をされる可能性があります。

参照:https://www.lawyers-kokoro.com/nagoya/bengoshi-diary/673/#:~:text=%E3%81%BE%E3%81%9A%EF%BC%8C%E8%BB%8A%E7%B7%9A%E5%A4%89%E6%9B%B4%E6%99%82%E3%81%AF,%E6%B3%95%E6%96%BD%E8%A1%8C%E4%BB%A4%EF%BC%92%EF%BC%91%E6%9D%A1%EF%BC%89%E3%80%82

岡原麻矢弁護士のブログより要約

 

まず、30m・3秒ルールについては両方がセットだと私は記憶していたのですがこれは違っていたようです。車線変更車と後続車の過失割合が基本30:70で、ウインカーのルールを大きく逸脱した場合でも40:60にしかならないというのはちょっと後続車にかわいそうな気はしますが、後ろからぶつけられても40%の過失割合となる場合があるのは確かです

 

最近ウインカーが遅いクルマを見ていると、まず目につくのは日々運転をしていると思われる営業車。彼らは運転にも慣れており、おそらくぶつける心配もぶつけられる心配もしていない(ちゃんと周囲は見ていて危険度は図っている、あるいはそう思っている)のだと感じます。また律儀にずっと手前から車線変更・右左折表示をするのがダサい、と思っているフシもあり、ずっと昔バイクのヘルメット着用が義務付けられた時、走り屋の兄ちゃんたちが半ヘルをルーズにかぶって反抗の意志を表したのと似ている気もします。
もう一方は、走り方自体はとても安全運転で道交法違反とかしそうもないドライバー(反論もありそうですが女性ドライバーに多いと私は感じています。)にもウインカーが遅い人は多く、これは単純に早めの方向指示が結局身を守ることにもなるという意識が薄いのではないかと思います。

 

子供の頃はとても遠くて長く感じた30m・3秒ルールも、クルマの高速化が進んだ現在ではむしろ短すぎる位で、無用な事故を減らすためにも、そして自分の身を守るためにもこのルールはもっと徹底するべきだと思います。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ