シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

祖母の命日に墓参り(1/3):ソラシドエアで熊本へ

 

コロナ禍の影響で数年延期になっていた祖母の墓参りに、熊本県の阿蘇に行ってきました。今年は13回忌でもあり、行けるようになって良かったです。それまではできるだけ毎年、親戚の集合も兼ねて行っていましたから、祖母も待ちくたびれていたことでしょう。

 

いつもは我が家からのアクセスが良い成田を使いますからジェットスターなのですが、今回は丁度良い便に空きがなく(というより安いチケットが取れず、、)羽田発着のソラシドエアにしました。ソラシドエアには初めて乗りましたが、ANA系列の宮崎の航空会社なんですね。
機体はきれいな黄緑色ですので、「SORA-SEED」という英文から、いつも「ソラマメ」を連想していましたが、考えてみればSEEDは豆じゃありませんね。
社名の由来を見てみると、「空」から笑顔の「種」を蒔くという意味であり、音階の「ソラシド」のように上昇していくという意味もかけてあるのだそうです。以前の社名はスカイネットアジア航空、何だかターミネーターの敵役のようで、ソラシドエアの方が好きです。

 

10時45分出発なのですが、余裕を持って8時過ぎには家を出ました。それでも京急で羽田に着いたのが10時前、決して早すぎという訳ではありません。飛行時間より長くかかります、、。

 

ANA系列ですから、羽田空港も第二ターミナルとなり、現役時代はJAL派だった私にはあまり馴染みがありません。搭乗に際してもANAのSKiPサービスが使えますから、のんびり保安検査場に向かうと、修学旅行生の大集団が前で滞留しています。慌てて隣のゲートに移動しましたが、やはり同じ考えの人が大量に流入してきて思わぬ時間がかかってしまいました。ゆっくりコーヒーでも飲もうと思っていたのですが、、。

 



初めて乗ったソラシドエアですが、3列、3列のシート配列も座席の前後間隔もJALやANAと変わらないと思いますし、コーヒーなどの機内サービスもあります。その代わり座席上に配置されるモニターなどは一切省略されていて、客室乗務員がシートベルトや救命胴衣の着用展示をしているのはかえって新鮮で、まじまじ見てしまいました。これで羽田熊本往復13,140円は破格だと思います。

 


東京上空から関西辺りまでは天気が悪かったですから、逆に見事な雲海の上を飛行することになりました。関西以西は徐々に雲が切れてきて、熊本空港着陸時は上天気、寒いと思ってヒートテックを着込んでいたのですが暑かったです。(さすが高地の阿蘇では丁度良かったですが。)

 



今回使ったレンタカーは、熊本でいつもお世話になっているスカイレンタカーです。何だかスカイネットアジア航空の関連会社のような社名ですが、それとは無関係な独立系のレンタカー本部です。九州は三菱自動車の販社がFC展開しているらしく、レンタカーではあまりお目にかかれないデリカが提供されました。デリカは若い頃とても欲しかったクルマで、今回は当初6名の予定でしたから3列シートの6~7人乗りを予約していたのですが、代表車種としてシエンタ・フリード他となっていましたから、デリカD:5のディーゼルが借りられたのはラッキーでした。加速時は多少うなりますが、静粛性も高く今どきのディーゼルは快適ですね。フロントマスクだけは旧型の方が好みですが、、。

 


祖母の13回忌とはいっても特に法要などをやるわけではなく、例年通りお墓参りをするだけです。叔父、叔母が主体者ですが、あまり形式にこだわる人たちではなく、ただお参りするという気持ちだけで十分という考え方ですから私も気は楽です。

 

我が家の墓は阿蘇五岳を正面に見る開けた斜面にあり、とても景色の良いところですから、祖母も60年以上先に亡くなった祖父とようやくまた一緒になって、阿蘇の山を眺めているのでしょうか?もっとも祖母の出身地は福岡県北九州市、当時の門司市ですからさほどの感慨は無いのかも、、。

 

宿は阿蘇市一の宮町にある「かんぽの宿阿蘇」という施設なのですが、ここは簡易生命保険加入者福祉施設と呼ばれた前身施設の頃から、60年以上にわたって親戚が集まる時の定宿なのです。当時の阿蘇は観光地ではあったものの大規模な宿泊施設が少なく、本家からも近いここは大人数が集まる時にはとても便利だったのだそうです。私も阿蘇の夏休みの記憶は、少人数の時に泊まる本家と、大人数になった時のここです。そしてかんぽの宿はこの10月1日にマイステイズ・ホテル・マネジメントが取得して「亀の井ホテル」に改称されたばかりで、既に看板等も付け替えられていました。

 

 

ここは仙酔峡という谷の麓で、仙酔峡温泉という温泉が湧いています。かってここには中岳の火口まで登れるロープウェイがあり、この一帯もとても賑わっていたのですが、徐々に観光客が減り、10年以上前にロープウェイは運休・撤去となりました。
仙酔峡は一帯がミヤマキリシマというツツジの名所で、5月頃には谷一面が鮮やかなピンクで染まり、とても美しいです。その時期には今でも大勢の人が訪れるのですが、仙人もこの美しさに酔って空から落ちる、というのが仙酔峡の由来だそうです。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ