各地で緋寒桜(ヒカンザクラ)、寒緋桜(カンヒザクラ)の開花が伝えられ始め、大島桜と寒緋桜の自然交雑種だといわれる河津桜も咲き始めているようです。本家の伊豆河津町でも2月1日から河津さくら祭りが始まっていて、桜旅の本番も近いなとワクワクしてきました。
今回の桜旅はソメイヨシノの開花にあわせて出発しようとしていますので、河津桜は対象外なのですが、千葉にも河津桜の名所はあって、これは日帰りでも十分行けますから、河津桜の並木が有名な白子海岸に、まずは偵察に行って来ることにしました。
見頃が近いようなら妻を誘って後日出直すつもりで、ハイエースでゆっくり出発しました。POLOでも良かったのですが、どうせなら桜旅の予行演習として、キャンプ用のガスストーブで車内調理をしてみようと思ったのです。
途中にあったローソンでアルミ鍋入りの冷凍チャンポン(水もお湯も要らないタイプ)を買い、もう昼過ぎでしたのでまずは白子海岸の浜に直行してハイエースを停め、自宅から持ってきたガスボンベをセットして点火です。
一酸化炭素中毒となってしまっては困りますので、サイドドアと前席の窓を少し開けて加熱しましたが、何の問題もなく出来上がりました。
海岸ですから少し隙間を開けたサイドドアから十分風が入って来ますので、ガス中毒の心配は全くありませんでしたが、解放できない場合はポータブル電源にIHコンロをつないで使ったほうが良いかも知れません。
海岸で居る間に、それまで晴れたり曇ったりだったのが雨模様となり、一時はかなり激しくなったのですが、クルマですから何の問題もありません。後部のベッドに寝転んで、やはり途中のローソンで買ったカフェラテを飲みながらしばしまったり、というのはハイエースならではです。今ローソンではキャンペーン中でカフェラテのLをメガに変更してくれましたので、帰りまで十分保ちました。
少しのんびりしすぎましたので、ここからはちょっと駆け足で桜並木のところに行って見たのですが、まだ1分咲きといったところで見頃には早いですね。1週間か10日後くらいに妻と出掛けて来ようと思います。
ちなみに緋寒桜と寒緋桜は、同じ桜で、緋色の花を寒い時期に咲かせる桜だから緋寒桜なのですが、一方「彼岸桜(ヒガンサクラ)」という彼岸頃に咲き始める桜もあり、この「ヒガンザクラ」が「ヒカンザクラ」と間違えやすいので、寒緋桜と呼ぶことが多いのだそうです。
雨が強くなってきましたのでクルマから降りて散策するのは諦めて帰る事にしました。帰路、これまで何度も前を通って気になっていた九十九里町の「竹久夢二の詩碑」と山武市の「伊藤左千夫の生家」に寄って帰りましたが、その気になればいつでも寄り道できるのが単独行の良い所ですね。
竹久夢二の詩碑は「宵待草」でしたが、何故ここに建立したのかという由来などの説明書きが一切なく、ただ路傍に立っているだけですので、殆ど気付かれないと思います。
伊藤左千夫の生家はちゃんと運営管理されていてきれいでしたが、「歌人 伊藤左千夫」となっているのが、「野菊の墓」でしか彼を知らない私には少々違和感がありました。伊藤左千夫は正岡子規に師事したアララギ派の重鎮だったんですね。