新築で入居してから30年目となる自宅マンションでの、住民理事会の役員が任期2年目を迎えています。
入居後すぐに、新築の時の方がクレームも少ないので早めに理事をやっておいた方がいいですよと販売会社の係の人に勧められて、どうせ輪番で順番が来るのならそれもそうだと思って受けたのですが、その後巡り合わせが良かったのか29年目の昨年まで順番は回って来ませんでした。
約30年ぶりに理事になってみると、確かに新築当時とは様変わりで、様々な故障や不備、そしてそれに伴うクレームなどが、頻発とまではいかないものの日々起こっています。ただ大方のマンションでは、管理組合の理事は輪番制で生業をこなしながらのボランティアだと思いますし、我がマンションも同様ですから、管理実務は契約しているマンション管理会社にお任せで、月1回か隔月1回の理事会で管理会社からの報告を聞き、提案事項についてもほぼその提案通り追認する、という事が殆どです。
上に書いたクレーム案件も、理事会に直接届くことは殆ど無く、駐在の管理員さんが受けてくれて、その後管理会社が対応した結果を報告されますから、その点では大変なことはありませんが、設備関係以外で集合住宅ならではの苦情として件数が多いのはやはり騒音問題です。全戸ほぼ同じ大きさで3LDK以上の完全なファミリー型マンションですから、若者が深夜騒いで、ということはないのですが、人によって音に対する許容範囲は大きく違うようで、私からすればその程度で?と思うようなクレームも多いです。最近のマンションは防音・遮音性能が向上していると思いますが、30年前の我がマンションはそこまでの対策はされていませんし、やはり音に対して繊細な人は集合住宅は向かないですね。
このマンションはここが最初の住宅購入だった若い夫婦が多かったので、我が家と年齢が近い小さな子供が沢山いました。おかげで長屋的なコミュニティがすぐに出来上がり、子供たちの成長にはとても良い環境だったのですが、元気な子供たちが室内で走り回る足音はやはりかなりのものでした。私は自分ではそんなに神経質ではないと思っていたのですが、我が家の上階は男の子ふたりでしたから特に活発で、何度かはもう苦情を言って行こうかなと思うこともありました。ただそれはお互いさまで、我が家の下階も私と同じように我が家の騒音を我慢してくれていたらしく、ある時子供同士の遊びの中で、下階の男の子からウチの息子が「お前んちウルサイ!!」と言われているのをたまたま耳にして、我慢しているのはウチだけじゃないんだという事を痛感しました。正義面して苦情を言って行かなくて良かったです。
現在でも年に数件レベルで苦情は発生しますが、入居当時の子供たちももうとっくに成人して、今では独立した家庭も多いですから、騒音自体少なくなっているようです。その他では原則禁止となっているペット飼育の問題、ゴミ出し、自転車の整理整頓とか細々した苦情はありますが、住民の皆さんのモラルが比較的高いのか大きな揉め事はないので助かっています。
任期は2年で、今年の夏に住民総会を終えるまでが任務ですから、それまでは大きな問題が発生しない事を祈っています。