シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

一人暮らしのスタート、川崎市の喬月荘

韓国での社会生活スタートの話から更にさかのぼって、大学に入学した時の話です。

なんか「自伝」みたいなブログになってきましたが、、。

入学のために田舎を出て初めて一人暮らしをしたのが、川崎市多摩区にあった喬月荘(きょうげつそう)という、名前だけは由緒正し気な古い学生アパートでした。多摩川の野草を食べる猛者のことを以前書きましたが、それがこのアパートです。またその時書いたラーメン耐乏生活のエピソードは、ちょっと時期を混同しており、このアパートの次に越した世田谷区松原のアパートの時代でした。
この記事を書き始めて改めて思い出してみると、このアパートの時なら食えない時は他の住人に「食べさせて」と言えたはずでした。そんなアパートでの生活のことを書きます。

 

当時の喬月荘は下の写真そっくりで、玄関ですぐ靴を脱いで上がり、真ん中を通る内廊下の左側に4畳半、右側に6畳の部屋が並び、トイレは共同で、玄関上がってすぐの右側にあり、その横が2階に上がる階段となってました。トイレには洗面用(洗濯用?)の流し設備もあったかな?
今では考えられない設備ですが、当時としては下の上か下の中というところですか。勿論風呂はなく、近所の銭湯通いでした。とにかく一人暮らしが嬉しく、薄い壁で仕切られた4畳半一間に押し入れと半畳にも満たないミニキッチンスペースがあるだけの部屋でしたが、とても思い出に残っています。
共同の玄関で靴を脱いで上がる時点で、すでにアパートというより、合宿所、下宿という雰囲気があり、各戸当然カギはかかりますが、かけてない人も多かったです。

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こんなモルタル2階建てのアパートでした。出典:https://ameblo.jp/40d/image-10504334051-10489330588.html 143ケアタクシーさんのブログより



 

 

上京(といっても川崎市ですが)初日はまだ布団も届いておらず、それが当初からわかっていたのか記憶にはないのですが、寝袋を持参していて、何もない部屋の真ん中で寝袋で寝ました。窓には当然カーテンもなく、しばらくは新聞紙を貼っていました。

 思い出に残っている理由は、個性的な住人たちの存在です。新入生ですから自動的にほぼ最年少となる訳ですが、多摩川の野草を食べる農学部の隣人含め、とてもユニークな先輩たちが住んでおり、内廊下で合宿所的なつくりであることも相まって、あっという間に交流は深まって(深められて)いきました。
中でも変わり種の筆頭は、当時27歳と学部生としてはとても高齢の某校法学部3年生です。高校卒業時は全く大学には興味がなく一度就職したものの、人生このままでいいのかと思い直して、5年目の夏に退職して大学を受験。大学の知識は全くなかったので、何千人も合格するんなら受かるだろうと、半年後私学最難関校の一つを受けたものの見事に失敗。反省の上真面目に勉強して、翌年そこはやはりだめだったものの、今でいうMARCHの内のひとつに24歳で合格したという人でした。元々本を読むのは好きでしたが、読書三昧というような生活を送るようになったのはこの人の考え方や生き方に大きく影響を受けています。部屋のドアに大きく漢詩を自書して貼り付けていて、勧誘に訪れた某学会の会員と何時間も激論を交わしたとか、訪問販売に上がり込んだ押し売りセールスマンを逆に説諭して追い返したとか、逸話の多い人でした。
出身地の県庁に就職され、私もそのタイミングで都内のアパートに越して、卒業後は韓国赴任となりましたので、一度手紙でのやりとりをしただけでその後全く没交渉ですが、本当にもう一度お会いしたい人です。

その他、ちょうどここに住んでいる時に集中豪雨による多摩川の氾濫があり、対岸の狛江市では家が流される等の大きな被害がありました。私は傘をさして対岸から家が流れていく光景を眺めていましたが、今から考えると危機意識のない軽率な行動ですよね。この災害を題材にして、その後「岸辺のアルバム」というドラマが放映されヒットしました。

また、長嶋引退というのも大きな出来事で、バイトで買ったばかりのSONYのトリニトロンカラーテレビで、引退セレモニーをこの部屋で見ました。なんかこの瞬間は友人がいっぱい部屋に集まってましたね。下宿生の部屋はまだ白黒テレビが主流でしたから。
サザンの「栄光の男」を聞くと、この日の光景、TVの画面がよみがえります。
余計な話ですが、サザンの歌詞では「永遠に不滅」、長嶋さんは「永久に不滅」と言ったのに「永遠」が定着したのは何故だ?という考察まであるそうです。

 

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