桜旅も3週目に突入ですが、翌日中には家に帰り着いておく必要がありましたし、リモート業務の予定もありましたから、実質この日が桜旅としては最終日となりそうです。
まずは高浜町のお隣、小浜市の小浜公園です。オバマ大統領誕生時には話題になった街ですね。早朝なので人影も殆ど無い静かな公園でしたが、桜は7~8分咲きといった所でしょうか。
次に向かったのは敦賀市にある金崎宮です。
途中若狭有田というローカル感満載のJRの駅や、有名な気比の松原などに寄り道しながら、小樽行の長距離フェリーを見下ろす金崎宮という神社に到着しました。その昔は金ケ崎城というお城のあったところで、色々な悲劇の現場となった場所です。
ライダー憧れの小樽行新日本海フェリーの沖に停泊しているオレンジ色の船は、RORO船(貨物の積み=Roll on、下ろし=Roll offのためのゲートを有する貨物用の船舶)と呼ばれる船で、フェリーと同様な車両乗降設備を備えていますが旅客は載せず、トレーラーで積み下ろしをしてコンテナだけを運びます。近海郵船というこれも小樽航路の船のようです。
次は越前市の花筐(かきょう)公園です。能楽の世阿弥の謡曲に、継体天皇と照日の前との恋物語「花筐(はながたみ)」というのがあり、そのゆかりの地として名づけられたのだそうです。
ここからは石川県に入り、加賀市大聖寺の熊坂川土手の桜並木を見物しました。そんなメジャーなスポットではないようで訪れる人も居ませんでしたが、隣接する保育園では入園式が行われていて、幸せそうな若い家族が桜の下で笑顔満開でした。そしてこの公園ではトイレまでも見事な陶器で飾られていましたが、この辺りは古九谷の里と呼ばれるところなんですね。
残り時間が限られてきましたので、ここからは先を急いで富山県に入り、南砺市の小矢部川公園を最後の立ち寄り地としました。
その前に、道中目に付いた食堂でカレイの南蛮漬け定食の昼食としましたが、適当に選んだにも関わらず満足できる食事でした。
小矢部川公園では、立山連峰をバックにして、水量豊かな小矢部川の両岸に桜並木と菜の花と水仙が続いています。この桜旅の締めくくりにふさわしいところで、しばらく桜の下の遊歩道を散策して、この光景を目に焼き付けて来ました。
ここからは翌日の帰路を少しでも短縮すべく新潟方面へ急ぎますが、その前に新潟県境に近い朝日町で、名物のたら汁を食べることにしました。このあたりは、たら汁街道とも呼ばれているのだそうで、前日名古屋在住のバイク仲間がここのたら汁を目的としたツーリングに来ていたことを知らされ、俄然食べる気が湧いていたのです。
ただし、彼のお目当てだった有名店「栄食堂」はこの日定休でしたから、その近くにあった「きんかい」というドライブインに入ることにしました。長距離ドライバーや馴染み客で賑わっていて、栄食堂の味はわからずじまいでしたが、結果ここで十分満足でした。
夕食を食べた後は、北陸自動車道の朝日ICから高速に乗り、一気に上越市の新井SAに向かいます。途中段々雨が強くなり、サービスエリアに着いた時には本降りの雨でした。ここは道の駅が併設されているのですが、主要な商業施設は殆ど道の駅側にあります。雨さえ大したことなければ、高速を降りずにこのままサービスエリア側で車中泊したかったのですが、半端ない降り方でしたから、やむなく一旦高速を出て、商業施設が近くにある道の駅の駐車場に移動し、こちら側のローソンで翌日車内での業務中に食べる食料などを買い込み、この日は風呂もパスして車中泊態勢に入りました。終夜ハイエースの屋根を打つ雨の音がうるさかったです。