この桜旅もいよいよ最終盤、3日を残すだけとなりましたが、最終日はリモートワークの日ですから、実質残りは2日と少しです。
この日はここ兵庫県から京都府の丹後、福井県の若狭という、これまで殆ど訪れたことがない地域を巡ります。SSTRという石川県の千里浜なぎさドライブウェイをゴールとするイベントに参加する度に、行こうと思いながら果たせていないところでもあり、今回はバイクではありませんが楽しみです。
前日の記事で書き忘れたのですが、九州を出て中国地方に入った頃からハイエースのアドブルー残量警告燈が点灯し、どこかで補充しないとと思いながら走っていました。前日いよいよ残り700kmまで来ましたので、鳥取市内を抜けている時にオートバックスに立ち寄り、5リットルパックを購入して補充しました。ガソリン車なら必要ない作業で面倒ですが、高校生の頃乗っていた2サイクルのバイクはエンジンオイル混合方式で、定期的にオイルの補充が必須でしたからそれと似たようなものですね。
沿道の桜やきれいな海岸線の風景を楽しみながらハイエースを東へ走らせます。今回の旅では日本海がとても穏やかで、波一つない日が続いていました。若狭はリアス式海岸で、波から守られているということも大きいのでしょうが、その手前からもずっと穏やかな海でした。
竹野海岸や小天橋(しょうてんきょう)というあたりはとてもきれいでしたが、小天橋とは文字通り小規模な天橋立という意味なのだそうで、確かに地図で見ても良く似ています。ただ残念ながら、天橋立のように高い所から俯瞰できる場所が近くに見当たらず、それを実感できないまま通り過ぎてしまいました。後から調べたところ、少し南に行けばかぶと山展望台というのがあったみたいです。
小天橋まで来ればもう京都府で、京丹後と言われる地域です。ここからは丹後半島を日本海沿いに回り込んで、舟屋で有名な伊根を目指しましたが、左手に日本海を見ながら丹後半島の海岸線を進む国道178号線は、昨年の夏に行った青森県津軽半島西岸の竜泊ラインや下北半島西岸の海峡ラインと似た絶景道です。
伊根には外国人含め多くの観光客が訪れていました。駐車場も混み合っていて交通整理の係の人が殺気立っていましたが、私は運良くすぐ近くのスペースが空いたので苦労なく停めることができましたし、料金も公営という事で100円と格安。その後街を見下ろす山の上の道の駅に行って、そこで昼ご飯にしようと思ったのですが、レストランも混んでいましたので、そのまま次の目的地の天橋立に向かいました。
天橋立では、股のぞきで有名な展望スポットではなく、更に高い位置にある成相寺(なりあいじ)の展望台に行って見ました。最初からここを目指したわけではなく、案内看板に導かれるままに行って見たらここだったというだけなのですが、結果オーライでした。途中の急こう配・急カーブ・荒れた舗装はハイエースにはかなりしんどかったですが、、。
成相寺に登る道路の入り口付近には丹後国分寺跡という史跡があり、3月で放映終了となってしまったブラタモリで観た記憶がありましたので私も立ち寄ってみました。番組でも紹介されていた通り、内海を見下ろす絶好のロケーションです。
ここまで昼食を食べ損ねていましたので、天橋立見物を終えて走り始めたところで見つけたローソンで何か買って簡単に昼食とすることにしました。
駐車場に停めた車内で食べていると、何やら望遠を装着したカメラを持った人が何人かローソンの駐車場にクルマを停め、向かいを流れる川の方に歩いていきます。それはそれでけしからん行為でローソンにとっては迷惑駐車以外の何物でも無いのですが、興味がありましたので私もカメラを持って見に行くことにしました。まあ私は買い物もしましたし、数分の話なら咎められることも無いでしょう。
行って見るとその川の下流には長い鉄橋がかかっていて望遠でのぞくと「由良川橋りょう」と書かれていました。撮り鉄番組などで私も何度か見たことのある有名な鉄橋ですね。
次に向かったのは舞鶴の赤レンガパークですが、その前に海上自衛隊舞鶴地方総監部というところにある海軍記念館を見学して行くことにしました。
私自身は全くミリタリーオタクではないと思っているのですが、軍用機や艦船に武器であるからこその究極の機能美があることは感じますし、組織の在り方などにも興味はありますので、こういった施設にはつい立ち寄りたくなります。
ここの構内の桜も見事に開花していて、海軍(海自ですが、、)と桜というのは予科練の制服が「七つボタンは桜に錨」と歌われたことからの連想かも知れませんが、とても似合う感じがします。
舞鶴は京都府の東端ですから、そこから少し走って福井県に入り、高浜町にある道の駅「 シーサイド高浜」というところでこの日は泊まることにしました。ここには湯っぷるという温浴施設もありますので、夕食もここのレストランで食べ、全てここで完結することにしました。青戸入江という奥まった湾に面して建つ大きな道の駅です。