シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

J・ウォーリー・ヒギンズ著「秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本」

 

表題の本を買ってみました。例によってKindle版で、写真主体の本にしては安かったのも理由です。

 

著者はJ・ウォーリー・ヒギンズさんといって、第二次世界大戦終了後の1956年に駐留アメリカ軍軍属として来日、一旦帰国した後に再来日し、以降はずっと日本に住んで日本全国の鉄道写真を数多く撮影してきた、今でいう「撮り鉄」の元祖みたいな人です。特に私鉄関連を中心に撮影したものが多く、鉄道写真愛好家の間では知る人ぞ知る存在だそうです。国鉄の国際部顧問としても活動し、現在も東日本旅客鉄道企画本部国際部顧問です。

 

 

私の鉄道に関する興味は、乗るにしても撮るにしても人並みに過ぎず、特にのめり込む程の経験もありません。子供の頃から、普通の男の子が普通に乗り物関係に興味を持つ、その程度の物でした。ですからこの本についても、鉄道の写真というより、その背景に映り込んでいる、自分の幼かったころの街並みや、当時の人々の姿に興味があると言った方が良いかも知れません。歳をとって懐古趣味に拍車がかかっているのは事実ですが、若い頃からこういう歴史的なものへの興味・関心はあったと思います。

 

 でもこの時代は、実は私にもちょっと古すぎて、リアルタイムで見た風景とは言えません。1950年代後半から1960年代前半が舞台ですから、私が10歳未満の頃です。ですから当時の東京や日本各地の風景には当然見覚えは無く、生まれ育った四国や、親戚がいて度々訪れた中国・九州の写真にわずかに記憶が蘇る、といった程度です。それでも当時の記憶はなくても、自分が知る今の風景と重ね合わせてみると、60年前にはここはこんなんだったんだ、と驚くほどの変わりようで感慨深いですね。

 

特に東京は1964年の東京オリンピック開催へ向けて、急ピッチで都市整備を進めている頃ですから、まだ首都高もなく高層ビルもない、広い空がとても印象的です。
また都電が多くの写真に登場していますが、モータリゼーションの進展で経営が悪化し、1972年に現在の荒川線を残し全線廃止となりました。私が上京したのが1974年ですから、2年の差で都電の走る街並みは見られなかった訳で、これだけは少し心残りです。


そんな訳ですから、自分の記憶と重ね合わせるならば、同じJ・ウォーリー・ヒギンズさんの、下の2冊のほうがドンピシャなんですが、こちらは如何せん高いんです、、。2冊買うと諭吉さん一人では足りない値段なので、躊躇しています。それとKindle版がないことも理由です。大型本なので置くところにも困り、寝転んで見たりすることも難しいですから。

 

発掘カラー写真 昭和40年代鉄道風景 東日本編 (単行本)
 

 

発掘カラー写真 昭和40年代鉄道風景 西日本編 (単行本)
 

 

 

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