シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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3ナンバーと5ナンバー

 

クルマの呼び方で3ナンバーのクルマ、5ナンバーのクルマという言い方があり、昔は3ナンバーが大型の高級車、5ナンバーは小型の大衆車という認識でした。
クルマのナンバーには、右上に「登録自動車の分類番号」があって、昔はこれが3とか5という一桁の数字でしたから、3ナンバー、5ナンバーと呼んでいたものです。今もその呼び名は残っていますが、徐々にその分類番号が30、50と二桁になり、今や下の写真のように330とか550という三桁の数字になっていますから、ピンと来ない人もいるでしょうね。正式には3ナンバーは普通自動車、5ナンバーは小型自動車という分類になります。

 

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参照:https://cobby.jp/3no-5no.html

 

その分類番号が一桁だった時代のナンバープレートがこれです。これだと3ナンバーという呼び方もしっくりきますね。当時3ナンバーは本当に高級車の代名詞で、私は社長や医者が乗る車だと思っていました。

 

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参照:https://middle-edge.jp/articles/qNl51

 

もっと古い時代の3ナンバーがこれです。さすがに私にもこの時代の記憶はありませんが、「品川」とか「横浜」という運輸支局の区分すらなく、「3せ6320」と至ってシンプルです。
これは国産初の量産3ナンバー車といわれている、「プリンス グロリア」ですが、実に堂々としていてカッコいいですね。女性モデルさんもまた颯爽としていてカッコいいです。
マイナーチェンジで丸目ニ灯から丸目四灯となった時のモデルだそうで、プリンス自動車が日産に吸収された後も、セドリックと主にトヨタクラウンのライバル車種でした。セド・グロ共に消えてしまったのは寂しいですね。

 

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参照:https://motorz.jp/feature/59361/

 

何で3ナンバー5ナンバーの話題なのかというと、前回のブログでも少し書きましたが、今回愛車となるフォルクスワーゲンポロが、直近のモデルチェンジで3ナンバーになっていたことにちょっと驚いたからなのです。

 

上にも書いた通り、昭和の頃は3ナンバーは高級車という扱いで、事実自動車税は5ナンバーの倍以上にもなっていましたし、その感覚が抜けない私には、ポロが3ナンバーというのがどうにも違和感がありました。前2代のトゥーランが3ナンバーでしたから、当時と違って今は3ナンバーになったからといって自動的に自動車税等が上がることはないとわかってはいるのですが、ついその感覚が出てしまいます。

 

ナンバーの区分(普通自動車か小型自動車か)は、排気量2000cc超、全長4.7m超、全幅1.7m超、全高2.0m超のいずれかに該当すれば3ナンバー、それ以下が5ナンバーとなっています。
現在では自動車税は排気量だけで決められていて、排気量2000ccを超える時点ではやはり自動車税は上がりますが、昔ほどの差はなく39,500円が45,000円になるだけです。昔は81,500円にもなっていました。
また当時は排気量以外に車体の大きさも基準としてあり、排気量が2000cc以下でも車体サイズが基準を上回れば自動車税はやはり高くなりました。

VWポロの場合は3ナンバーになってはいますが、その理由は全幅が1.7mを超えたという事だけで、排気量はモデルチェンジ前の1197ccから999ccと小さくなりましたので自動車税は29,500円とむしろ安くなりました。 


車体サイズが年々大きくなり、3ナンバーとなるクルマが増えてきましたが、多くはポロの場合と同じく全幅を広くしたことによるようです。今から考えると昔のクルマの全幅はとても狭く、あのハコスカでも1.59m、ポロより14cmも狭かったんですね。3代前のステップワゴンは全長・全高共に次のトゥーランより長かったですが、5ナンバーに収まっていました。違いは全幅のみで、設計に当たって日本の規格を意識したかしなかったかの違いだけですね。

 

 

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