シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

千葉北部の古道「鮮魚街道」:これを「なまみち・なまかいどう」と読むのだそうです。

 

昔から地図を見るのが好きで、千葉に越してきたときに分県地図の千葉県版を購入しました。今でも手元に置いていますが、折り畳み式の大きな地図で、これは10年くらい前に買った2代目です。

 

 

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これを開いて道路や地名などを見ているだけで結構時を忘れます。何が楽しいのかと問われると答えに困りますが、、。
この地図は模造紙大の大きな地図ですが、千葉県全県を収めていますので縮尺は「1:180,000」と結構な縮小率で、そう細かい表示はありません。そんな時は同じ昭文社が発行している道路地図、県別マップル等の出番なのですが、最近ではWeb版の地図で十分まかなうことができます。最初はmapion(マピオン)やYahoo地図が優勢だったと記憶していますが、一気にGoogleMapが市場を席捲してしまいました。

 

 

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参照:http://ec.shop.mapple.co.jp/shopdetail/001003000011/nc10103/page1/order/

 

この県別マップルは、ツーリングライダーの必携品、「ツーリングマップル」の姉妹品ですね。

 

前置きがとても長くなりましたが、上のようにまず分県地図、それからWeb版の地図で県内各地を色々見ていた時に、我が家の近くに「鮮魚街道」という道路が通っているのを見つけました。名前からしていかにも江戸に魚を運んだ道らしいネーミングで、たぶん銚子あたりから通ってるんだろうなと思っていました。北陸から京都へ向かう「鯖街道」などと同じですよね。

 

その時の興味はそれだけで、深く調べることもしていなかったのですが、最近新聞に折り込まれるミニコミ紙にこの街道についての記事を見つけました。「鮮魚街道」はてっきり「せんぎょかいどう」だと思っていたのですが「なまみち」または「なまかいどう」と読むのだそうです。名前の由来は想像通りで、銚子沖で獲れた鮮魚(この場合なまざかなと読むほうが正しそうですね?)を、いち早く江戸日本橋の魚河岸に届けるために整備された街道でした。
とはいえ当時は陸運より水運の方が早い時代ですから、銚子からはまず利根川をずっとさかのぼってきて(この船は「なま船」と呼ばれたそうです。)、今の白井市木下(しろいしきおろし)で陸揚げされ、白井→鎌ヶ谷→市川→行徳を経て再び水路で日本橋に向かう行徳みちと、利根川をもう少しさかのぼって、我孫子市布佐(あびこしふさ)で陸揚げされて、手賀沼の南を通って松戸に至る松戸みちの二つがありました。松戸からはやはり江戸川を使った水運になるのですが、当初メインルートだった行徳みちより、この松戸みちの方が早かったことで次第にこちらが主力となっていったようです。

 

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この鮮魚街道の松戸みちは、布佐から松戸の納屋河岸まで行程30km弱、徒歩だと7~8時間で、ここを歩いた方の記事もWebでは数多く見かけます。改めて地図で見てみると、この陸路部分は銚子から日本橋までの総工程の1~2割程度にしかすぎず、やはり殆どは利根川、江戸川を使った水運(河運、川運という言葉はないですよね?海運に対応する呼び方はあるんでしょうか?)だったことがわかります。

 

そしてこれ以外にも、房総半島をバイクで走っていると、東金御成街道とか房総東往還とか由緒正しそうな道に出くわします。これらも由来を調べてから出かけると楽しいんでしょうが、こういった、歴史の痕跡をたどる、的なお出かけには今のデカいバイクは不向きです。こんなのが一台欲しいですが、これ買うとこれしか乗らなくなりそうですね。

 

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参照:https://www.honda.co.jp/news/2019/2190620-monkey125.html

 

 

 

 

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