我が家の最長老、愛猫のロク(18歳♀)を本当に久しぶりに獣医さんに連れて行ってきました。
高齢ですが深刻な病を抱えている訳ではなく、余程の事がない限り獣医さんには行かないようにしていたのですが、それは彼女が昔からとても臆病な猫で、獣医さんに連れて行かれることが極度のストレスになって、ケージを見た瞬間から逃げ回り、病院では吐き戻したり失禁したりと大騒ぎとなっていたからです。
深刻な病気はないと言いましたが、元々腎臓に疾患があって、その為若い時は定期的に病院には連れて行きました。でもその度にとてもつらい思いをしているのを見て、ある年齢になった時からは、多少のことなら注意深く見守ることとして、病院には極力連れて行かずに、できるだけ自然に暮らさせてやろうと決めたのです。
では今回は何故なのかというと、彼女の右後ろ足の肉球に硬化が出来ているのですが、それが気になって噛み切ってしまい、血だらけになってしまっているのです。
これも彼女が若い頃からの症状で、普段から肉球の硬化(人間で言うとタコとかマメのような感じです。)があって、何かの拍子に気になりだすと、それを噛み切ろうとして血だらけになってしまうのです。これをこれまで何度も繰り返していて、獣医さんからは皮膚がん等の深刻なものではないので、治療も薬を塗っての対症療法になると聞いていました。
臆病な割に頑固な猫で、薬を舐めないように包帯等すればそれをまた噛み切ろうとしてイライラすることも考えられ、先生と相談して、これも余程悪くならない限りは様子を見ましょうという事にしていたのです。
ですが今回は従来に比べてもちょっと深刻で、噛んだ跡がとても痛々しくもあったので、獣医さんに連れて行くことにしました。以前ならケージを見ただけで大騒ぎだったのですが、病院通いをしなくなってもう数年経ちますので忘れてしまったのか、歳のせいでぼんやりしているのか、夜寝ていたタオルケットのまま運ばれてもじっとしていました。ただケージの扉を閉められてからは流石に思い出したようで、今度は石のようにじっと固まってしまいました。
休み明けの朝一番だったので、予想通り開院時刻には既に3~4組が待っていました。
私はクルマで病院に送り届けたら、あとは家内に任せて、その間に他の用事を済ませに回ろうと思っていたのですが、待合室に入ってみると、とても病気には見えない元気一杯のラブラドール君(ちゃん?)がいて、この環境にはウチのロクは耐えられそうにありません。
仕方ありませんから、用事は診察が始まってからササっと済ませることとして、駐車場のクルマの中でロクも待機することにしました。
でも診察の間も以前のような大騒ぎはなかったそうで、やはり年老いてきているんですね。先生もこの状態ではロクちゃんは相当痛かったと思いますよと仰っていたそうで、かわいそうなことをしたといたく反省です。病院へ行かないことがロクの為だと思っていましたが、今日の様子では以前のような大ストレスでもなさそうですし、この傷についてはもっと早く診てもらうべきでした。傷を歯で噛み切っているのですからそりゃあ痛いですよね。想像力の欠如です、、。
下の写真は、病院で処置をしてもらったあとの写真です。伸縮性のテープを巻かれていますが、やはり違和感があるようで、右後ろ足を時折ブンブン振っています。例によって私からは遠ざかる(この日は病院に連れて行かれたので尚更です。)ので、娘の撮影です。
何か「もっと早うに気付いてくれよ、、」と訴えているような視線です。彼女は89歳の老婆なのですが、ウチの家族に話しかける時は、何故か関西のおっちゃん風になるのです。
心配したようにテープを噛み切ろうとしたりはしていませんので一安心ですが、もしそうなった時の為に、こんなのも貰って来ています。
おわかりの方も多いでしょうが、「エリザベスカラー」といいます。エリザベスカラーとは言い得て妙ですが、下の写真のようにすれば、手術後の傷口などを舐められなくなります。ウチは避妊手術の時以来着けたことはありませんが、ネコのストレスはマックスになりそうですよね。