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今年の漢字

 

「今年の漢字」といえば、日本漢字能力検定協会が毎年末に募集し、京都清水寺の貫主が揮毫するのが恒例になっています。今年も昨日14日に発表されましたが、大方の予想通り今年は「密」となりました。

 

そもそも何で清水寺の貫主が今年の漢字を揮毫することになっているんだろうと思っていたのですが、今年の漢字を募集する日本漢字能力検定協会は京都市の東山区にありますから、同じ東山区の清水寺に毎年託しているということなんでしょうね。また今の清水寺の貫主は協会の元理事でもあるらしいです。

 

今年はやはり新型コロナ関連とならざるを得ず、感染とか自粛とか三密とかの漢字が思い浮かびますので、「密」に決まってみると、やっぱりそうなんだなという思いはしますが、正直「密」一字ではピンとこないです。「染」でも「粛」でも「密」でも一字にするとどれも何だか違うような気がしてしまいます。

 

しかし、揮毫した清水寺貫主が「密は心のつながりも表し、医療従事者等、日本中が努力していることを有難いと思いながら書いた。」と仰っているのを読んで、成程なと納得しました。
元々「密」という言葉自体は悪い意味ばかりではなく、「密」と「疎」を比べた場合の、「密な計画」とか「密な関係」とかのように、むしろいい意味で使われることの方が多いです。心のつながりと言われているのもこの密な関係を指してのことでしょうね。

  

また、「染」も「粛」も、感染や汚染、自粛と結びつけるから悪い印象になるだけで、決してそれ自体悪い言葉ではありません。

 

ちなみに、今年の漢字の2位は「禍」、3位は「病」と、いずれも新型コロナ関連ですが、人気漫画「鬼滅の刃」」のヒットなどもあり、4位以下は「新」「変」「家」「滅」「菌」「鬼」「疫」となっていました。

 

昨年私は自分の漢字を「楽」として、年賀状にもこれを印刷しました。
勤務先を65歳で定年退職しましたので、その面で「楽(らく)」になったということと、これからの人生を「楽(たの)」しむ、という意味をかけて宣言したのですが、これ自体は今年以降も変わることはありません。
ただ今年この「楽」を大書した年賀状を配る度胸はありませんし、やったら各所から顰蹙を買いそうな気がします。

 

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それでは今年の我が家の漢字は何になるのか?しばし考えてみました。
そして、あまりネガティブでない言葉を探して思い当たったのが、「集」と「立」です。

 

「集」は自粛生活の中、ともすれば巣籠りの「籠」とか閉塞感の「塞」ということを思い浮かべるのですが、逆に出かける機会が無くなって、家族4人が常に「集まって」いる状態が、期せずして出来上がりました。
我が家の子供たちも成人男女ですから毎日仕事に出かけ、夜も上司・同僚との付き合い、友人との遊びで遅くなる、週末も出かける、というのが普通です。それがリモートワークになり飲み会も激減し、外部との交流が無くなった分、親子の接触はそれこそ「密」になりました。大人になった彼らと、まとまった時間で真面目な話をするのも本当に久しぶりでしたから、いい機会になったと思っています。

 

また「立」は、息子がこの夏に独立を決め都内に新居を構え、娘は今年から新社会人としての勤務が始まりましたので、実家を出るという物理的な自立と、学生を卒業するという経済的な自立が我が家に起きたという意味です。私自身は「立つ!」といった立派なことは何一つしていないのですが、我が家としては「立」もありかなと思います。

 

今年もまだ年賀状の準備はできておらず焦り始めたところなのですが、去年のように漢字一字のものにするかどうか含め、もう少し考えてみます。

 

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