週末までは持たないと思っていた桜が、土曜日まで残ってくれましたし、天候も何とか大丈夫でしたので、昼ご飯を食べてから家族で桜見物に出かけることにしました。
本来娘は友人と約束があったのですが、友人のうち一人が前日発熱したとのことで、このご時勢ですので、残りの友人たちも大事をとって中止にしたのだそうです。急遽娘も暇になりましたので、じゃあ家族で出かけようかとなった訳です。
まずは住まいの近くで、あちこちにある桜並木を車を走らせながらいくつか見物しましたが、どこもほぼ満開で見事でした。例年なら桜まつりとかが催されているところも多い筈なのですが、今年はどこも自粛です。ただその分人出も少なく、皆さんのんびりと思い思いに満開の桜を楽しんでいる様子でした。
写真の桜並木は千葉に越してきた頃から知っていて、当時も既に見事な並木でしたが、二十数年たった今はそれぞれが巨木と言って良いほどに大きくなり、幹も太くなって歩道の舗装を持ち上げています。ただそれぞれが大きくなったので日照が制限されてしまい、枯れる木も出てきています。そういう木は根元で切られて切り株となり、しばらくすると若木に植え替えられています。桜並木は放置しては維持できないことが、経過を見ているとよくわかりますね。知らないところでこういった作業に従事する方々がいて、我々が桜を楽しむことができているんだなと思いました。
いくつか走りながら見物した後で、どこか車を停めて散策できるところということで、成田山公園に向かうことにしました。成田山公園は桜よりもむしろ梅で有名かも知れず、この日も成田山新勝寺含めそう人出は多くありませんでした。我々が到着したのが3時過ぎということもあって、帰っていく人の方が多かったです。
今年は元日恒例の初詣も中止しましたので、まずは新勝寺でお詣りをして、それから新勝寺の奥にある成田山公園に向かいます。公園の入り口では、ここを守っている(?)野良猫君が気持ちよさそうに昼寝をしていました。
一応門番の意識があるのか(?)、子供の声などに反応して、物憂げに首を起こしたりしますが、すぐまた寝ます。
この成田山公園は、桜を目的に訪れるところというよりは、園内を散策することを目的として、そのところどころにある桜を楽しむ、といった感じでしたが、それでも十分楽しめました。桜自体は行き帰りの道中でも沢山見物できましたので。
翌日の日曜日は予報通り天候が崩れて強い雨が降りましたので、桜も大方散ったのかなと思います。
散り際が潔いところが日本人の美意識に合うといわれますが、確かにもう少し見たいなあというところで散ってしまうので、余韻が残るというか、後を引くというのはわかる気がしますね。