先月最後の週末、また出かけてしまいました。自粛していると言ったのは何だったと言われそうですが、感染リスクの低い屋外や接触の少ない場所を選んで行ってきました。
この日の目的地は香取神宮です。東国三社巡りというのが江戸時代にはお伊勢参りに次いで人気があったんだそうで、東国三社とは、茨城県の鹿島神宮、息栖神社と、千葉県の香取神宮を指します。今でもこの三社を結ぶ直角二等辺三角形の中では不思議なことが起きるとかいわれて、「関東随一のパワースポット巡り」とうたったバスツアーなども結構企画されているみたいです。
駐車場は満車状態で、バイクも多く来ていました。私がここに最初に来たのは娘の大学合格祈願だったと思いますので、5年前になります。
上の写真は門前町の様子ですが、これまでだとこのように写真に他人が映り込んでいる時は、顔にぼかしを入れるのが当然でした。ただ昨今のように全員がマスク姿の場合、本人特定するのは難しいと思いますし、あえてぼかさなくても大丈夫なんですかね?上の写真はそもそもとても小さく写っているので問題ないと思いますが、、。
そしてマスクの場合は目だけが出ている訳ですが、従来からある容疑者の写真などは目の方を目線で隠します。目だけが見えるのと、目だけが見えないのとどちらが本人特定しづらいんでしょう?
香取神宮は、全国にある香取神宮の総本社で下総の国の一宮でもあることから、とても格式高く荘厳な雰囲気の神社ですし、少し前に改修が終わった本殿・拝殿も柱や壁が黒漆塗りで、とても重厚で美しい建物です。
またこの香取神宮には奥宮があり、そこには「要石(かなめいし)」なるものが鎮座しています。
これは昨年ツーリングで来た時に撮った写真です。
一見すると普通の丸い石なのですが、東国三社の一つ、鹿島神宮にも要石があって対をなしており、凸型の香取神宮の要石が大鯰の尾を、凹型の鹿島神宮の要石は頭を押さえているのだとか。大和朝廷の東国鎮撫には、関東で昔から頻発していた地震への対策は必須だったから、とのことですが、大鯰は大和朝廷に従わない東夷の象徴だったような気もします。
そこからは同じ香取市内の小見川というところにある、「24丸昌」に向かいました。昔懐かしい、うどん・そばの自販機の話をしたところ、家内は懐かしがり、娘は珍しがってぜひ行きたいということになり、であれば昼食は少し我慢してそこで済まそうということにしました。
店内は撮影禁止でしたので(以前は撮影もできました)、ゲームコーナーの写真だけ載せておきますが、ゲームコーナーも昭和レトロ感満載です。私も前回来た時に麻雀ゲームを三十数年ぶりにここでやりましたが、昔と違って通信式に進化していました。
私と娘がかき揚げうどん、家内は海老天そば、そしてあんトーストを食べたのですが、その味には女性陣も満足してくれました。特に家内は思い出分の上乗せもあったみたいです。
そして率直な感想を言えば、もはや自販機コーナーと呼ぶのは違和感があるまでになってきています。まず昔ながらのそば・うどん・ラーメン自販機はすべて故障。そば・うどんは、麺を入れた丼が格納されている自販機(これも2台中1台は故障)にお金を入れて取り出し、それを厨房に持って行って、呼び出しブザーで係の人を呼んで、麺をさばいてツユを入れたものを席まで持ってきてもらいます。弁当とホットサンドだけは自販機の体をなしていましたが、それも厨房から頻繁に補充に来るので、何だか自販機という気がしません。以前伺ったときに、もうメーカーでも直せないんだというお話を聞きましたが、それが更に進行しています。興味のある方は是非今のうちに。
これなら、券売機を置いて、食券をもらって厨房で作るのと何ら変わらないと思いますが、そうなると昭和レトロな自販機コーナーという強力なコンテンツを失うことになる訳で、難しいところですね。まあ私は、今後も応援の積りでできる限りは通おうと思っていますが、、。