昨年開催されるはずだった東京オリンピックの、一年延長しての仕切り直し開催が目前に迫ってきました。
新型コロナの終息が見えず、ほぼオリンピック忌避ムード一色の現在とは違って、観戦チケットの抽選が始まった当時は空前の盛り上がりでしたから、開閉会式、各種競技の観戦チケットも凄い抽選倍率となっていました。 我が家でもその波に乗って複数申し込んだのですが、第一希望の開会式やそれに続くサッカー、野球、ソフトボール、バレーボール、バスケットボール等の人気球技種目はことごとく外れ、唯一馬術のみが当選していました。
開会式はやはり一番華やかなオリンピックの象徴セレモニーですし、リオオリンピックの閉会式で見せた東京オリンピックの紹介イベントで、期待感は凄く高まっていました。これぞ日本という、何か凄いものを見せてくれるんじゃないかという期待がありましたね。
あとは上記のメジャーな球技種目も是非この機会に生で見たかったですが、当選した馬術もとてもオリンピックらしい競技ですし、世田谷の馬事公苑という競技場所そのものもとても雰囲気があるところですのでそれはそれで楽しみにしていました。
ただ私の中では、一年延期したものの今年もこの状況では結局中止か、実施したとしても無観客だろうと思っていたことも事実で、自分の観戦についても真剣に考えていなかったのですが、もう2週間後くらいまで迫ってきて、ようやく観戦気分も多少戻ってきました。
この時点では、大規模会場で1万人、50%という上限がある競技は再抽選となるという風に決まっていて、大会のHPで見ると馬術はこの対象ではありませんでしたので、予定通り観戦できそうだということだけはわかりました。
しかし、このような心境でしたのでそもそも自分のチケットは馬術のどの種目だったかも記憶しておらず、調べようとしても、6日に予定していた再抽選が、緊急事態宣言の発出可能性等をにらんで7月10日に延期となったことで、それまではHP上のシステムで購入チケットの確認ができず、日程すらわかりませんでした。そしてその間に4回目の緊急事態宣言発出が決まってしまい、今日一都三県の全競技無観客開催が発表されて、日程等を調べるまでもなくなってしまいました。無条件払い戻し処理をしてくれるようですので後は返金を待つだけですが、残念なような、やっぱり行かない方が安心なような複雑な心境です。
そういえば聖火リレーも、千葉県のコースは自宅近くを通ることになっていて当時は楽しみにしていたのですが、今年は無観客での点火セレモニーと変わり、ひっそりと(?)今月初めに行われたみたいです。それすら知りませんでした。
何だか祝福されないオリンピックで選手たちは気の毒ですが、東京オリンピックはこれまで3度のチャンスでまともに開催できたのは実は1964年の時だけなんですね。1940年の時は太平洋戦争直前時で既に日中間は戦時とも言える状態となっており、国際社会からの非難を浴びていたことや、戦費調達のためにオリンピック関係費用の捻出が苦しくなったことで日本政府が返上しています。
そしてごたごたしつつ強行される今回のオリンピック、日本政府には中止を決める権限はないとか言われていますが、実際1940年の時は返上したじゃないかと思ってしまいます。もっともIOCはその後商業主義的性格を強めていて、昔とは力関係が全く違うのでしょうが。