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映画「42~世界を変えた男~」を観ました。

 

Amazonプライムで、表題の「42~世界を変えた男~」という映画を観ました。42というのは背番号で、メジャーリーグですべての球団が永久欠番としている黒人(本当はアフリカ系アメリカ人といわなければならないのでしょうが長いので黒人と記します)初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの背番号です。

 

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実はこの日は、最初この映画ではなく、Amazon独占配信の「トゥモロー・ウォー」というのを観始めたのです。都内をこの映画の販促のためのトラックが走っていて、そのリアルさが話題になっていたとの記事を読み、最近Amazonプライムで大々的に宣伝していたのは知っていましたので、観る気になったのです。

 

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最初は当然興味を持って観始めたのですが、正直途中から飽きてしまって、殆どを早送りしてしまいました。決して悪い映画とは思いませんが私には合わなかったです。

 

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そして仕切り直しで観たのが表題の「42~世界を変えた男~」なのですが、こちらはメジャーリーグに詳しくない私でも知っているような実在の有名選手が主人公であり、それこそストーリーも事前にほぼ予想のつく映画だったにもかかわらず、とても引き込まれ、一気に見てしまいました。

 

ジャッキー・ロビンソン(チャドウィック・ボーズマン)と彼をブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)に入団させた、ドジャースのジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)との交流を軸に描いた映画です。

 

第二次世界大戦直後の、人種差別がまだ公然と行われていたアメリカでは、メジャーリーグも白人にしか門戸を開いていませんでした。プロを目指す黒人はニグロリーグという黒人だけのリーグでプレーするしかありませんでしたが、ブルックリン・ドジャースのGMだったブランチ・リッキーが黒人初のメジャーリーガーとしてジャッキー・ロビンソンをドジャースに迎え入れたのが1947年4月15日であり、現在ではこの4月15日にはメジャーリーガー全員が42番の背番号を付けてプレーすることになっています。
ブランチ・リッキーも野球殿堂入りする程の大物らしいですが、彼も当然正義感だけで動いたわけではありません。ドジャースを勝てるチームにするために優秀な黒人選手を積極的に使うという戦略上の理由が大きかったのですが、周囲からの激しいバッシングや妨害にも負けず、ジャッキー・ロビンソンを守り通した姿には男気を感じます。

 

この映画は2013年の公開で、主演のチャドウィック・ボーズマンはこれでスターの仲間入りをし、2018年のブラックパンサーは大ヒットしました。私はブラックパンサーは見ていないのですが、アベンジャーズで彼の顔は知っていました。ところが昨年の8月に大腸がんにより43歳という若さで亡くなってしまったんだそうです。まだまだ将来の活躍が期待される俳優だったと思うのですが残念ですね。

 

また彼を見出し、周囲の偏見や差別とも一緒に戦ったブランチ・リッキー役のハリソン・フォードは、説明不要な程の大スターですが、スターウォーズのハン・ソロやインディー・ジョーンズの頃からすれば歳取ったなあというのが実感です。しかし、老いても尚自分の信念を貫き通す気骨のある人物を演じていて、丁度インディー・ジョーンズのシリーズで彼の父親役を演じたショーン・コネリーのような味を出していました。 

 

背番号といえば、先日大谷翔平が出場したメジャーリーグのオールスター戦ホームラン競争では全員が44番という背番号でプレーしていました。これはベーブ・ルースの714本という本塁打記録を塗り替えたハンク・アーロンの背番号で、彼が今年亡くなったことへの追悼だったそうです。
私なんかの世代でもジャッキー・ロビンソンは歴史上の人物感があるのに対して、ハンク・アーロンは同世代感のある選手なのですが、その彼ですらキャリアのスタートはニグロリーグだったというのを聞いて驚きました。彼が若い頃にはまだ差別が歴然と残っていた訳ですし、彼がベーブ・ルースの記録を更新しようとしていた時でも、脅迫や嫌がらせが相次いでいたんだとか。

 

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