シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

バイクのウイリー

 

バイクに乗らない人にはあまり馴染みはないでしょうが、ウイリーとはバイクの前輪を浮かせることを言います。

 

 何でいきなりウイリーなのかと言うと、前回バイクには原付であっても運転免許が要って、自転車なら時速30km/h以上楽に出せるロードバイクでも要らないのは不合理じゃないか?ということを書いたのですが、原付でも結構パワーはあるし本当に免許不要かなあと考えていて思い出したのが、普通免許しか持っていない友人のウイリー事件だったのです。

 

クラッチのない原付でも、不用意にアクセルを全開にしてしまい、その時体重が後ろ掛かりになっていれば結構簡単にバイクはウイリー状態になります。
昔、普通自動車免許しか持っていない友人が原付でまさにこの状態になったのですが、バイクごと引きずられてバランスを崩し、あちこちすりむいて悲惨なことになりました。私含め周囲の奴ら(バイクの持ち主は除く、、)は大笑いだったのですが、昔はクルマもマニュアル車のほうが多く、クラッチを切ってアクセルをあおるという動作は結構普通のことでしたから、二輪の知識がない彼は、遠心クラッチと言うものを良くわかっておらず、高々50ccなんだからと軽くあおったつもりだったんでしょう。ですからやはり運転免許は不要ではなく、むしろ普通免許所持者も簡単な実技講習の上で原付使用を認める、くらいのほうがいいのかも知れません。逆に自転車にも免許制度もしくは何らかの許可制度の適用が必要なんじゃないですかね。

 

レースで優勝したレーサーが、ゴール後のウィニングランの時に前輪を高く持ち上げて喜びを表現する姿などはお馴染みですし、トライアルでは競技中に必須の技として、前輪を高く持ち上げて岩に乗っかったりします。見ていて神業だなと思いますが、こちらはウイリーではなくフロントアップというのだそうです。前輪を持ち上げて走行状態を保つのがウイリーで、障害物や段差を乗り越えるために積極的に前輪を持ち上げるのがフロントアップ、それで合ってるんですかね?

 

この定義なら、フロントアップはトライアルやモトクロス、林道走行などで必要となるテクニックですが、ウイリーの方は結果的にそうなるのであって、早く走るために必要なテクニックではない、あえてやるウイリーは自己満足と他人に見せるため、ということいってもいいんでしょうか?リッターバイクでウイリーなんて考えたこともない私には無縁な世界ですが、、。

 

私が高校生の頃乗っていたヤマハのRX350(名機RZの前身です)は、当時ナナハンキラーとも呼ばれ、セカンドで走行中にフル加速すると簡単にウイリー状態になりました。最近は見かけませんが、昔はクルマでもバイクでも信号グランプリというのが良く行われていて、バイクの場合派手にウイリーした結果アクセルを緩めざるを得なくなって、簡単に負けてしまっているのを見ることもありました。確かにウイリーしたからといって早くなる道理はありませんので、一瞬前輪が浮く程度に抑えたフル加速がベストなんでしょうね。

 

そういえばスーパーカブでもウィリーはできました。スーパーカブは遠心クラッチ式のミッションでクラッチレバーはありませんが、ミッションを踏み込んでいる時はクラッチが切れた状態で、離すとつながるという仕組みでしたから、ローに踏み込んで(当時は後ろ1段、前2段の3速で、ローは後ろに踏み込む形でした。)アクセルを煽り、ポンと足を離せば簡単に前輪は浮いてくれました。ただこれも上で紹介した友人のケースと同じで、最初は後ろ足立ちになった馬から振り落とされるロデオの騎手みたいになることもよくあり、みんな親のカブを傷だらけにしてドヤされていました。とここまで書いてきて、カブのミッションって本当にこうだったのか記憶に不安が生じました。ウイリーできてたからには間違いないと思うのですが、、。
私は最初のバイクがCS90というミッション車でしたから、これでウイリーやスピンターンの練習をしたのですが、これも良くコカして傷だらけでした。

 

またツーリングライダーの間ではヤエーという挨拶があり、元々はピースサインだったのですが、今では色々なバリエーションがあります。ある時、外房のどこかの道路を走っていて、対向してきたライダーがピースサインや片手上げの挨拶ではなく、いきなりウイリーしてきてビックリしたことがありました。

 

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