この日はR1200Rで、東京湾を一回りして東京湾フェリーで旅気分という、たまに行く定番ツーリングに出掛けました。
千葉県北西部の自宅から反時計回りに首都高湾岸線、横横(横浜横須賀道路)で横須賀の久里浜まで行って、東京湾フェリーで千葉県側の金谷に渡り、今度は東京湾の東岸を木更津まで北上します。そこからは東京湾を離れ、圏央道で東金、山武あたりまで迂回して帰る、というコースです。距離は300km程度、フェリーに1時間程のんびり乗っていても6~7時間で帰って来れるお気楽なツーリングですが、この東京湾フェリーがなかなか良いんです。何泊かの長距離ツーリングにでも来ているかのような気分を味わえます。
湾岸線は有明から大井にかけて慢性的な渋滞がありますから、葛西で一旦高速を下りて若洲からゲートブリッジを通って空港中央ICで再び湾岸線に戻ります。
ここまで全く渋滞にも会わず順調でしたが、川崎を越えたところから前にパトカーが出現して各車ずっと隊列組んで後ろにつながっていました。ベイブリッジを過ぎてパトカーは狩場線のほうに行ったのですが、本牧あたりから横横にかけては、これまたどうしたの?というくらいパトカー、白バイがそれも複数で走っていました。全て対向車線でしたが、進行方向では何台も覆面に捕まっているクルマもいて、何だか不穏な日でした。もっともこの日は風がとても強くて、特に海が近い湾岸線では不意な横風にあおられることも多く、飛ばす気にはなりませんでした。
このツーリングは単に東京湾岸を走り、東京湾フェリーに乗るだけ、ということも多いのですが、この日は戦艦三笠が置かれている三笠公園と、そこから渡船が出ている東京湾の無人島、猿島に行ってみようと思っていました。
三笠はそれ自身が記念館(記念艦と呼んでいます)になっているのですが、過去何回か中には入っていますので、この日は猿島への船の時間待ちのために外から眺めただけです。
猿島へはほんの10分程度で到着します。渡船と言いましたが、その言葉はふさわしくない位の近代的で立派な船です。双胴船で操縦席も新幹線みたいですね。
当日は関西からの修学旅行生とかちあって思わぬ密になりましたが、修学旅行もようやく解禁となったんですね。関西の高校生らしくみんな明るく賑やかでした。(偏見?)
風は強く波もありますが、とても良い天気で横須賀方面を振り返ると富士山がきれいに見えていました。
上陸した猿島は、普通に見て回れば30分もあれば一回りできますし、じっくり見て回っても1時間あれば満足できると思います。島に着いてからちょうど1時間後に横須賀に戻る船が出ますが、私はとりあえず見たいところは見て回って、ビジターセンターで小腹満たしの唐揚げを買ってゆっくり食べていても余裕でした。
評判通り、旧日本軍の遺跡はまさにラピュタの世界で、好きな人にはたまらないでしょうね。調子に乗って沢山写真を載せましたが、縮小しましたのでそう重くはないかと思います。
下の写真はどこの観光地にもある落書きとその注意書きですが、これを見て、この落書きが何千年、何万年後には、古代の壁画のように研究対象となり、観光資源となる日が来るのかも知れないなと思ったもので、写真を撮ってみました。この意味を解明しようとして偉い学者が首をひねっているところを想像してちょっと笑えました。
私が帰りに乗る船には今度は地元の小学生が遠足で沢山乗って来ていました。下の写真は、船から見えた富士山と、横須賀港沖に停泊していたイージス艦(?)です。やはり軍港なんですね。
そして、これから行く東京湾フェリーの時刻表を船の中で検索してみてビックリ!何とこの日は強風のため終日欠航です。猿島への船は何事もなく運航していて、またこの船は最新の双胴船ということもあるのか、あまり揺れもしませんでしたので、もっと大きな東京湾フェリーが欠航になっているとは思いもしませんでした。
仕方ありませんので来た道を引き返し始めましたが、そのまま帰るのも能がないなと思い、しばらく走っていないアクアラインで当初予定通り東京湾を渡ることにしました。川崎から木更津ですから、東京湾一周とは言えず東京湾半周程度とはなりましたが。
また海ほたるでは何だかあさりに執着してしまい、あさり焼きそば、あさりラーメンを連続して食べて超満腹です。特にあさりラーメンの方はあさり缶2個分くらいあるんじゃないかと思う程大量のあさりが入っていて麵が見えません。1年分くらいのあさりをこの日食べました。
海ほたるを出て木更津に渡るまでの橋梁部分は、強風でマジに怖かったです。前を走る大型トラックは車体が傾くのがわかる程で、ハンドルも取られて蛇行していますし、私も風上に向かって車体を傾けていないと直進できない時もありました。
木更津からは圏央道を通っていつものコースで18時頃に帰着。300km弱の走行で、当初予定の東京湾フェリーを使った場合とほぼ同じ位でした。近いんですが、フェリーなら走らないところをアクアラインで走行した分が増えてるんでしょうね。
一週間前の日塩もみじラインの時に続いて暗くなってからの帰還となりました。日暮れがとても早くなりましたね。