房総半島は関東で最も遅い紅葉が楽しめる場所と言われ、養老渓谷など名所も結構あります。この日は外房のいすみ市から内房の富津市を結ぶ国道465線とその南側の県道34号線通称長狭街道を南北に結ぶ、県道182号線を走ることにしました。ここは別名をもみじロードと言い、名前の通り沿線の紅葉が有名ですが、ツーリングロードとしても楽しい道です。
朝は結構冷え込んでいましたので冬用の装備としましたが、厳冬期仕様の電熱グローブやソックスはさすがにまだ必要ありません。とはいうものの、朝の高速ではこの冬初めてグリップヒーターを使いました。
いつもの通り下道で向かったのですが、例によって朝モタモタしていて9時半出発となってしまい、ちょっと時間的にタイトです。高速は寒いので朝は走りたくなかったのですが、走り始めてみると意外といけそうでしたので、急遽圏央道の山武成東ICから富津中央ICまで高速を使って時間短縮しました。この時指先が冷たくなってきてグリップヒーターを使ったのです。
富津中央を下りればR465からもみじロードはすぐです。ここまでクルマも少なく快調に走ってきたのですが、もみじロードに入ったとたんにクルマが増え、流れも悪くなってきました。ちょっときれいな紅葉のあたりでは路駐が一杯、停めようとしてノロノロ運転のクルマで停滞、いきなり止まる・曲がるクルマ、この繰り返しでストレスが溜まりました。
バイクですから停めようと思えばどこでも停められますが、そんな状況にイライラしていましたので、一緒に写真撮ったりしたくないという思いになり、停車して写真を撮ったのは下の2枚だけです。
以前もブログに書いたかもしれませんが、クルマの運転に限らず傍若無人な振る舞いは若者ではなく老人の方が多いです。この日は平日ですから私と同年輩か年上の夫婦が圧倒的に多かったです。
ということで人の多いもみじロードから人の居ない細い横道にそれ、そこで数枚写真を撮って、紅葉鑑賞は終わりとしました。
先日行った栃木の日塩もみじラインと比較すると、モミジの数も少なく、生活道路ですから日塩のようなモミジのトンネルのような景観もありません。また例年はもっと色鮮やかだった気がするのですが、この日は赤も黄色も地味な色合いで、華やかさに乏しかったです。
だから悪いという訳ではなく、このもみじロードは里山の何気ない風景と常緑樹の緑の中に点在する紅葉を眺めながらバイクを走らせるのが醍醐味だと思うのですが、上のような状況でそれがかなわずとても残念でした。
早々にもみじロードを抜けて、そこからK88を南下し、道の駅三芳村にあるビンゴバーガーで昼食を食べることにしました。
ところが到着してみるとビンゴバーガーは定休日、、、ショックです。
仕方ありませんから道の駅の農村レストランで野菜中心のランチを食べたのですが、これが思いの外美味しくて、結果大変満足しました。元来私は野菜はあまり好きではないので、こんな感想を持つことは珍しいです。
それともう一つ結果的に正解だったという理由があって、それはこの日の翌日、家族で横須賀方面にドライブに行くことになっていて、その際は横須賀バーガーでも食べようかという話をしていたのでした。それをこの時点ではすっかり忘れていて、もうビンゴバーガーで頭が一杯になっていたのですが、この野菜ランチを食べ終わった後、はたとそれを思い出し、食べられなくて良かったんだと気付きました。
昼食を終えてもまだ時間は十分ありますから、ここから安房グリーンライン、野島崎灯台、房総フラワーラインと走ったあと高速で帰ろうか、などと考えていたところへ電話が掛かってきました。
仕事の電話で、急遽相談したいことがあるのでZoomでミーティングできないかとのことでした。今やりかけている仕事でもあり、翌日は出掛ける予定、その次はもう土日ですからこの日に片付けるしかありません。ツーリングはここで切り上げて真っすぐ帰宅することとして、16時までにはPC前で待機すると約束しました。
そしてそのまま最寄りの冨浦ICに向かい、高速で外環松戸ICまで一気に帰ってきました。この時間なら渋滞もないと踏んで最短ルートを取ったのですが、高速だけなら1時間強で走り切りました。渋滞のない高速って本当に早いですね。
結果ミーテイングは小一時間で終わり、課題も解決しましたので、安心して金土日を過ごせるようになりました。