朝からとても良い天気で、気温もどんどん上がって汗ばむ程になりそうとの予報だったこの日、急に思い立ってR1200Rでラーツーに行くことにしました。これまで色々な人のブログでは見てきましたが、実際に自分でやるのは初めてです。
説明するまでもないとは思いますが、ラーツーとは、バイクでツーリングして目的地に向かい現地でカップラーメン・袋ラーメンを食べることを言います。ツーリングですから、自転車乗りの人もこの言葉は使うのかな?
コッヘルやバーナーを持参して現地で調理というのが本格的なラーツーなのでしょうが、火気厳禁のところも多いですから、私は魔法瓶で熱湯を持参し、カップ麺を食べることにします。魔法瓶といういい方も古いですが、英語では「vacuum bottle」、というらしく、これは珍しく和製英語化されていないですね。直訳すれば真空瓶で、確かに昔は真空構造でした。また「thermos」ともいうらしく、これは商標が一般名詞化したホッチキスとかと同じケースですね。私の魔法瓶はまさにこの「THERMOS」です。
最初は行き慣れた外房あたりの海岸でと考えていたのですが、気が変わって県道44号線を抜けて利根川を渡り、茨城県鹿島を目指すことにしました。
途中、道の駅くりもと紅小町の郷に水分補給のため寄りましたが、ピカピカのCB750Fourとクロスカブに挟まれます。私にはぱっと見でハンターカブとクロスカブの見分けがつかないのですが、ネットで画像を比べてみてクロスカブだと判別できました。
最初はどこか太平洋を望む海岸に出てラーメンとコーヒーと考えていたのですが、この日は風がとても強かったので、海岸だと砂も舞って大変そうです。そこで急遽予定を変更し、どこか公園の東屋で食べることにしました。公園はないかと考えながら神栖市あたりを走っていると、ちょうど港公園という標識が出てきました。どこだかわかりませんがとりあえず案内に従って行ってみることにしました。
広大な鹿島臨海工業地帯を抜けて到着したのは鹿島港に面した広い公園ですが、所在地上は神栖市となるようです。平日という事もあり、殆ど人はいません。鹿島港も見たところ観光港ではなく純粋な産業港ですから観光客向けの色気はなく、ここでラーメンを食べようと思っている爺さんには好都合です。
京都タワーにも匹敵するような、毒キノコ風のタワーです。休館中で登れないとなっていましたが、老朽化の為既に閉鎖されてしまっているようです。
このタワー以外にはこれといって観光客の目を引くようなものはありませんが、ただ太平洋に向かって開けた鹿島港を眺めながら、ベンチに腰を下ろしたり芝生に寝転んだりしているだけで満たされた気分になるのも確かです。
園内を一回りしてみると、海上保安庁の巡視艇や消防艇、茨城県警の警備艇が停泊した一画がありました。人もおらず間近で観察できるのでこういった艦艇に興味がある人には嬉しいでしょうね。
散り始めた桜並木の下に東屋を見つけましたので、ここでラーメンを食べることにします。今日のラーメンは、ニュータッチ凄麺シリーズの焼津かつおラーメンで、どれも美味しい凄麺シリーズの中でも私が好きなやつです。
サーモスの750ccボトル一杯に沸かしたてのお湯を詰めてきましたから、カップ麺一杯と、コーヒー一杯はまかなえるはずです。
計算通り、丁度お湯も使い切りました。この公園もやはり火気厳禁でしたので、この方式にしておいて正解でした。しかし、カップ麺のスープはどこにでも捨てることはできませんから、結局全部飲み干すこととなってしまったのは塩分控えめを指示されている爺さんには想定外でした。若い頃はスープ残さない派でしたので全く嫌ではないのですが。
何もない公園などと悪口のような書き方をしてしまいましたが、個人的にはとても好きな公園でした。また桜は既に散りつつありましたが、前週末あたりは見頃だったでしょうし、その時には多くの人が訪れていたのだろうと思います。
そこからはもう帰るだけだったのですが、同じK44で帰る気がしなくなって、普段は選ばない高速を選択しました。東関東自動車道の終点潮来ICから成田ICまで、往路のK44と比べれば断然早いです。高速に乗ってすぐの佐原PAは、利根川を眼下に遠くまで続く水郷地帯を見渡すパノラマ展望台、と案内がありましたので寄ってみたのですが、確かに絶景でした。
成田ICで高速を下りてからは往路と同じコースで帰宅し、10時半出発15時半帰着、170km程のツーリングでした。
この日はラーメン、コーヒーを持参しましたので、飲食費は行きの道の駅で買った自販機の水110円のみ、とても安上がりに済みました。