長くなりすぎて前後二部に分けたSSTR2022記、後編です。
午後は道の駅あらいに隣接する新井ICから上信越道に乗りなおして上越経由北陸道で石川県を目指します。日本海沿岸に出てからは高速を下りていくつか道の駅でポイントを獲得し、海岸で写真を撮ったりしながらゆっくり現地に向かったのですが、それでものと里山海道の「道の駅高松」についたのが15時過ぎ。もう千里浜のすぐ手前まで来ましたが、19時過ぎの日没までまだ4時間もあります。
そしてここでサプライズがありました。今回申し込みが遅れて参加できなかった中部組の一人(以前きときと寿しに連れて行ってくれた当人です。)が、「なんちゃってSSTR」と称してオープン参加(要は勝手に個人ツーリングするだけ)すると言っていたのですが、その彼がここで待っていてくれたのです。私がツーリング仲間のグループLINEで何回か中間報告していたので、到着時刻を予測してここで待っていてくれたもので、有難い話です。
せっかくなのでゴール地点まで同行することにして千里浜に向かいましたが、この日は風が強かったことと高潮の為に砂浜の走行は殆どできず、ごく一部の区間だけ砂浜走行の気分を味わいました。
金沢で会食を予定しているこの友人とは、翌日一緒に能登半島一周する約束をしてここで別れ、私は15時30分にゴール登録、550kmを約10時間半で走破しました。
そして駐車場にバイクを置き、19時の日没までイベントなどを見物しながら、日没ギリギリまで走り回っているはずのもう一人の友人(こちらは正規参加で、ポイント獲得上位、あわよくばトップを狙っています。)を待ちます。ただこの日は上でも書いた通り強風による波の高さと高潮の影響を受けて日没イベントも砂浜のスペースが不足して、別に会場を移して実施されていました。やはり砂浜でやらないと気分は盛り上がりませんが、近年千里浜はどんどん波の浸食で縮小しているのだそうで、この先どうなるんでしょうね。砂の搬入も継続して行われているようですが、、。
例年なら砂浜に座って次々ゴールを目指して来るバイクを見ているだけでも楽しいのですが、浜辺にはスペースもあまりなくてイベントも砂浜以外で縮小して行われていますので、1時間もすると時間を持て余し始めました。
時間を持て余し始めたのには他にも理由があって、それはこの日の朝から始まった腰痛です。朝起きた時にズキンときて、ああヤバいかな?と思ったのですが、その時はまだ大したことは無かったのでそのまま出発しました。ところがやはり道中段々痛くなって来て、この頃には結構厳しくなっていました。歩いていると割と楽だったのですが、立ったり座ったりの動作はきつくて、座れないのがやはり堪えてきました。ですから早めに宿に行って横になりたい気分だったのです。(意外とバイクの運転時も楽、、)
この日宿に着くのは早くても20時以降と考えていましたので夕食も断っていたのですが、ダメ元でやはり夕食準備できませんかと頼んでみたところ、ありあわせで良いならとOKしてもらえました。この時既に16時半を回っていましたから断られて当然だったのですが有難い話です。
宿は七尾市にある「サンヒルズのと」という民宿で、七尾市とはいっても石川県と富山県の県境近くで、ほんの100mも南下すれば富山県の氷見市です。電話では結構素っ気ない印象だったのですが、実際会って話してみると気さくで親切なご夫婦でした。
富山湾に面して東向きの斜面に建てられていますので、立山連峰が正面に見える絶景の宿です。温泉も一番風呂で独占でしたから写真を撮らせてもらいました。ゆっくり浸かりながら腰のストレッチをしたり露天風呂に入ったりしたらちょっと楽になったような気がしました。家の狭い風呂では足腰を伸ばして浮かぶ、なんてことはできませんから。
ありあわせと言いながらも十分な夕食を用意して頂き、食事後布団で横になってゆっくりしていたら何だか楽になって来ました。これなら明日の能登半島一周も行けるのでは?とも思ったのですが、ここで無理をして悪化したらそれこそ家族から「年寄りの冷や水」と非難されることは間違いありませんので、ここは自重してさっき同行を約束した友人にも断りの連絡を入れ、翌日はそのまま帰宅することにしました。
SSTR後も何日かは走る積りだったのですが、天気が下り坂だったこともあり、この時点では能登半島一周だけで帰る計画に縮小していました。まあどちらにしても来年以降のお楽しみです。
そしてその間に、最高得点を目指して走り続けていたもう一人の友人(彼にも先に宿に行くことは伝えていました。)からも無事ゴールとの連絡があり、何と100ポイント超えを達成したんだそうです。それにしても完走条件は15ポイントなのですからどれだけ凄いんだか、、。ちなみに日没直前に彼がゴールした時の写真がこれです。日没まで粘っていればこの景色が拝めたのですが。