シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

キングダムというアニメに嵌っています。

 

キングダムというのは、紀元前の中国で春秋戦国時代と言われた長い戦乱の歴史に終止符を打ち、秦王朝を打ち立てた始皇帝の若き日と、それを支えた李信将軍(こちらが主人公)を描いたコミックで、私が観たのははそのアニメ版です。原作者は原泰久さんで、連載は2006年から今も継続しており、累計発行部数は9000万部を突破しているのだそうです。

 

 

私はこれのアニメ版を、Netflixで現在公開されているシーズン4まで見終わったのですが、今見直してみると全部で126話あって、1話24分ですから約3000分、何と50時間かかったことになります。やはりアニメ・コミックが大好きな娘にも「暇なお爺さん最強、、」とあきれられていますが、これは昨年来、進撃の巨人、ゴールデンカムイと次々超長編を制覇していますのでまあそう見えるでしょうね。
当然の結果ですが、この間読みかけていた本はすべてストップ、出かける機会も減ってしまっていました。

 

中国古代史は嫌いではありませんからとても面白かったのですが、最初からそんなにのめり込んだ訳ではありません。むしろ作画の雰囲気や主人公がやたらと叫ぶところなどに違和感を感じながら観始めたのですが、いつの間にか没頭していました。

 

中国古代史は嫌いではないと書きましたが、勉強として得意だったわけではなく、殷周秦漢、、とか、戦国の七雄、韓魏趙斉燕楚秦とか憶えるのはとても苦痛でした。
最近では「もしもし亀よ」のメロディーに合わせて、

殷、周、秦、漢、三国、晋(もしもしかめよ、かめさんよ)
南北朝、隋、唐、五大(せかいのうちにおまえほど)
宋、元、明、清、中華民国(あゆみののろいやつはない)
中華人民共和国(どうしてそんなにのろいのか)

という憶え方もあるのだそうで、読むだけではピンときませんが、口ずさんでみると成程です。これを知っていれば世界史の得点が数点上がったかも、、。

 

古代中国を描く漫画で一番最初に知ったのは、横山光輝「三国志」だったと思いますが、これにはあまり興味がなく、最初に読みふけったのは、それから20年以上も後の王欣太(キングゴンタと読みます)「蒼天航路」でした。どちらも三国時代が舞台で、春秋戦国時代まで古いのはキングダムが初めてです。

 

 

小説では司馬遼太郎の「項羽と劉邦」そして吉川英治の「三国志」が最初だったと思います。どちらも大学時代で、項羽と劉邦は面白くて一気に読んだのですが、三国志の方はこれくらいは読んでおいたほうがいいかなという義務感から読み始めたもので、面白かったという記憶がありません。ですが、これは歳を取ってから読み返そうと思いながら未だに読まず、手元に置いたままです。横山光輝の漫画の原作ですね。
社会人になってからは、中国の歴史小説の第一人者、宮城谷昌光の小説はかなり読みました。「夏姫春秋」「王家の風日」「孟夏の太陽」「重耳」「晏子」等々、春秋戦国時代や更にその前の周という超古代、紀元前の世界を舞台にしたものが多く、とてもロマンを感じました。当時ビジネスマンの間で大変はやっていたこともあります。

 

 

このキングダムは、偉業を成したけれども暴君というイメージがある始皇帝を、理想に燃える若き君主として世間の評価とは違う角度から描いていますし、蒼天航路も悪役として描かれることが多い曹操を英雄として設定しています。漫画ならではの自由な発想というところでしょうか。

 

始皇帝といえば、万里の長城や兵馬俑でも有名ですが、万里の長城は北方の匈奴などの侵入を防ぐために築かれたもので、偶然ですが最近よく聞いているモンゴルのロックバンド「The HU」は自らの音楽を匈奴(フンヌ)ロックと称しています。
彼らの存在自体は以前BABYMETALの欧米ツアーのオープニングアクトをやりましたし、今年のフジロックにも出演しましたから知ってはいたのですが、妻から彼らの「This is Mongol」ってカッコいいよと教えられて聞くようになったのです。モンゴルの伝統楽器馬頭琴や、ホーミーという独特の歌唱法を取り入れていて、とても男臭いロックバンドです。是非聞いてみてください。

 

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Rumble Of Thunder

Rumble Of Thunder

  • アーティスト:The HU
  • Better Noise Music
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