シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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タバコのこと

 

この10月から加熱式タバコが値上げになるというニュースを見て、そういえばタバコを吸わなくなると、こういったことにも無関心になるなあと改めて思いました。

 

私がタバコを吸わなくなってから25年が経ちます。43歳の正月に一念発起して16歳から27年間吸っていたタバコをやめたのですが、すんなりやめられたわけではなく、それまで禁煙には何度も何度もチャレンジしては失敗していました。

 

そもそも16歳からタバコを吸っていたというのは歴とした法律違反ですから、ブログで堂々と書くのもいかがなものかとは思ったのですが、もう50年も前の話ですから時効でしょう。
それにこの機会にこの法律のことについて調べてみたのですが、該当する法律は「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律」というもので、明治33年!!に公布・施行された、20歳未満の者の喫煙の禁止に関する法律です。
この法律によれば、未成年者の喫煙を知りつつそれを制止しなかった親権者やその他の監督者は、科料に処せられる。20歳未満の者の喫煙を知りつつ、たばこ又は器具を販売・供与した営業者とその関係人・法人は、50万円以下の罰金に処せられる。となっていて、喫煙未成年本人ではなく、親権者や監督者、販売者を罰する法律なのがわかります。私の親権者は既にこの世におりませんし、煙草を買っていた店も今はないでしょうから誰の迷惑にもならないと思います。

 

高校生当時、バイクに二人乗りしていてに警ら中のパトカーに止められ、持っていた煙草をその場で捨てさせられたことがありました。その時は温情で不問としてくれたと思っていたのですが、元々我々自身を罰する法律ではなかった訳です。

 

昔「ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」がヒットさせた「スモーキン・ブギ」という曲の歌いだしは、「初めて試したタバコがショートピース、親父のマネして気取ってちょっとポーズ、たちまちめまいでクラクラ飯も食えず、学生服のポケットにそっとかくす・・・」というものでした。
この曲は1974年、私が20歳の時のヒット曲で、私は既に通過儀礼として通ってきた道でしたから、自分の時を振り返って「うんうん正にこの通り!」という感想でしたが、私の初めては「ショートピース」ではなく、当時フィルター付きで一番安かった「わかば」というタバコでした。恐らく仲間の誰かが親父さんからくすねてきたもので、当時でもこれはおっさんタバコとして若者は買っていませんでした。

 

通過儀礼を終え、まず吸うようになったのが「セブンスター」でした。「マイルドセブン」(今のメビウス)の前身で、当時の若者は殆どこれを吸っていたと思います。セブンスターが100円で、ちょっと金のない時は80円の「ハイライト」、もっと金のない時は50円?の「わかば」という感じでした。「ゴールデンバット」はたしか30円だったかと、、。
「ショートピース」は両切りの強いタバコでしたから上級者向けという印象でしたね。唇に付く葉っぱをさりげなく取りながらグラス片手にショートピースを吸う、という大人の姿には憧れましたが、酒も弱いですし所詮は無理でした、、。

 

まだ喫煙者だった頃はやはりタバコの値上げには敏感で、値上げ前には何カートンも買い溜めしていたものですが、今回値上げ対象となった加熱式タバコについては全く無知で、「アイコス」が一番売れていることくらいは知っていましたが、それがフィリップモリス製だという事も初めて知りました。私が最後に吸っていた「KENT」のブリティッシュ・アメリカン・タバコは「グロー」というのを売っているんですね。

 

その昔、私が勤めていた会社には「社長直行便」という制度があって、社員なら誰でも、毎月配られる社内報にはさみこまれている専用封筒を使って、匿名で希望・要望・苦情などを社長に直接届けられる制度があったのですが、当時労務担当だった私にはその回答作成指示が秘書室を通じて結構頻繁に下りて来ました。
その中に「喫煙者は就業時間中頻繁に喫煙室(既に執務スペースでの喫煙は禁止でした。)に行ってタバコを吸っており、非喫煙者から見ると不公平だ。非喫煙手当の新設等を検討して欲しい。」というもので今から見ると至極真っ当な意見なのですが、当時バリバリの喫煙者だった私は、文字通り煙に巻くような怪答で拒否しました。(内容は忘れました。)今ならもっと大ごとになったでしょうが、当時は労組執行部も、経営陣も喫煙派が主流でしたから、何の問題ともならず、、。人間の価値観なんていい加減なものです。

 

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