シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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なんちゃって「テンジャンクッ」

 

「テンジャンクッ」は韓国式のスープで、テンジャンが味噌、クッが汁ですから味噌汁のことです。私が一人の時たまに作る、なんちゃって「テンジャンクッ」はそれにご飯、キムチをぶち込んだいわゆる「猫まんま」なのですが、実はなんちゃってとも呼べない程の簡単手抜きメニューです。
ちなみに猫まんまには、鰹節、煮干し等を乗せる系、味噌汁等のスープにご飯を投入する系の二種がありますが、この場合は後者で、猫まんまとはいっても我が家のロクなら絶対食べないです、、。

 

韓国駐在していた若い頃、社員食堂で皆がこの食べ方をしているのを見て真似してみたところとても美味しくてそれ以来好物になりました。ただ日本の味噌とはやはり味が違いますから中々再現はできず、完全な我流テンジャンクッです。

 

皆さん韓国料理には○○チゲ、○○タン、○○クッという汁物があるのを御存じでしょうが、当時の私は料理に全く興味がありませんでしたから、それらの違いも良くわかっておらず、最近やっとその違いがわかりました。

 

まずチゲは汁物というより鍋料理で、おかずですから味付けも濃いです。最近では豆腐をメインにしたスンドゥブチゲが人気となっていますが、他にもキムチチゲ、プデ(部隊)チゲなどがあります。日本の鍋と違って一人用の小鍋で食べるのが普通ですが、プデチゲは大鍋でみんなでつつく方式です。鍋の名前も普通はメイン具材の名前なのですが、その点もプデチゲは異色で、何でも朝鮮戦争後、駐韓米軍から流出したハムやソーセージ、当時流通し始めたインスタントラーメンを従来のチゲに投入して、若い韓国軍兵士たちの食欲を満たすボリュームのある鍋としたことが由来なのだとか。

 

そしてタンとクッの方が汁物、スープなのですが、その違いはいろいろな説明があってよく分かりません。肉系がタン、野菜系がクッという説明もありますし、タンの方がクッより豪華というのも、タンの方が具が多いという説明もありました。
例示すれば、タンの代表格はカルビタン、コムタン、カムジャタン、、やはり肉が多いです。カムジャは肉ではなくジャガイモのことなのですが、カムジャタンは豚肉スープで豚肉が存在感を主張しています。
どれもおいしいですが、私はテグタンという鱈のスープが好きでした。鱈ですから冬定番のスープで、白子などもふんだんに入ったネジャン(内臓)タンというのも旨いですし、スープというより鍋に近いですかね。ネジャンタンとは普通牛のホルモンのスープのことですが、テグタンを出す店では鱈の内臓をつかうからか、やはりそう言っていたと思います。今は冷凍技術も進化していますから年中食べられるのかな?
日本では、行きつけの焼肉屋さんで干し鱈を使ったテグタンを出しているのを発見して、これが今の私のお気に入りになっています。干し鱈ですから年中食べられますし、あっさり系のスープです。

 

クッのほうは、ミヨク(ワカメ)クッ、コンナムル(豆もやし)クッ、テンジャンクッが代表ですが、ワカメスープをミヨククッと呼ぶのは今回初めて知りました。何度も食べていたのですが何と呼んでいたんでしょう?当時の社員食堂の定食スープにもこの3種がローテーションで登場し、コンナムルクッも好きでしたね。

 

さてようやく本題のなんちゃってテンジャンクッですが、上でも書いたように本来のテンジャンクッは味噌汁で、私のは当時の社員食堂流に、ご飯と副菜のキムチを投入した汁ご飯(クッパ)のことです。
まず規定の分量で作ったインスタント味噌汁に冷凍のご飯を入れ、より韓国風にしたいときは、少量の「ダシダ」(韓国の牛肉だし、だしという意味ではなく、舌鼓を打つという韓国語だそうです)やコチュジャンを入れ、和風にしたいなら本だしや白だしを入れて味を調えます。ご飯が解凍されるまで煮込めばちょっとおじや風になりますので、途中でストックしてある白菜キムチを適量投入し、基本これで完成なのですが、生卵を落としてもおいしいです。

 

 

写真では全くおいしそうに見えませんが、すでにだしも取られているインスタント味噌汁ですし、味は安定しています。鍋のまま食べれば食器を洗う手間も省けて簡単昼食となります。

 

 

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