シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

ダニエル・クレイグ主演の映画「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」を観ました。

 

ダニエル・クレイグ主演、「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のシリーズ第2弾です。名探偵ブノワ・ブランが、今度は周囲を海に囲まれたギリシャの島で起こった殺人事件に挑むというもので、前回観た「コードネームU.N.C.L.E.」の主演ヘンリー・カヴィルが、007シリーズのジェームズ・ボンド役をダニエル・クレイグと争っていたという事を知り、ダニエル・クレイグのこの作品につながりました。

 

eiga.com

タイトルの「グラス・オニオン」でビートルズの楽曲をすぐ連想する人はかなりの通だと思います。私は解説を見るまで気付きませんでしたし、実際に聞いてみても、ああこの曲か、という程度のビートルズファンです。「グラス・オニオン」が収録されているホワイトアルバムは勿論何度も聴いたことはあって、「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」「ブラックバード」など好きな曲は多いのですが、「グラス・オニオン」は全く印象に残っていませんでした。

 

前作とはガラッと舞台が変わって、エーゲ海の孤島に何だか印象の良くないセレブ達が集まりますが、中でもエドワード・ノートンが演じる、IT企業で巨万の富を築いたマイルズのうさん臭さ、クズっぷりはかなりのものです。コロナ禍の退屈しのぎのために友人たちをパーティに呼ぶのですが、なぜか名探偵ブノワ・ブランも招待されていて、徐々にブランが招待された理由や、マイルズに群がる取り巻き達の思惑が明らかになっていきます。そして島では実際に殺人事件が発生してしまい、遊びだったはずのゲームは一転して恐ろしい事件となり、参加者は容疑者になってしまいます。
マイルズはおそらくイーロン・マスクをパロディ化したものではないかと思うのですが、私以外でも同様に感じた方は多かったようです。

 

私なんかからは想像もつかないような欧米超セレブの生活やファッションは、エーゲ海の明るい日差しの中で眩しいほどですが、それが登場人物の内面との対比にもなっているようです。当然、一般人の思考からは程遠い登場人物たちなので、全く各々の感情が理解出来なかったという声もありましたし、絵空事に見えてしまうというのも理解はできます。
監督・脚本のライアン・ジョンソンは、アガサ・クリスティの「地中海殺人事件」などを意識したとの事ですから、それは承知の上の演出だと思いますし、セレブの生活に異質な存在として紛れ込んできたブノアは、確かに名探偵ポアロの雰囲気もありますね。

 

そもそも豪華な出演者たちが揃っているのですが、役名も無いようなチョイ役での出演者(特別出演:カメオ出演というらしいです)の顔ぶれも凄いです、列挙すると、イーサン・ホーク、ヒュー・グラント、セリーナ・ウィリアムズ、ヨーヨー・マ、などなど、ほかにも私に馴染みのない各界の著名人が多数出演しています。

ダニエル・クレイグはジェームズ・ボンドを卒業し、新たな顔としてこの名探偵ブノア・ブランを手に入れたみたいですね。初代ジェームス・ボンドのショーン・コネリーのように、彼もこの先名優としての道を歩んでいくのでしょうか?

 

プライバシーポリシー お問い合わせ