シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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活字の世界に戻って、冲方丁(うぶかたとう)著「戦の国」を読みました。

 

冲方丁(うぶかたとう)という作家の「戦の国」という小説を読みました。コロナで熱が高かった時には活字を追う気力もなく、オーディブルのお世話になったのですが、熱が下がってからは、朗読をゆったりと耳で聞き続けることのもどかしさと、何より読みたい本がないことで、活字に戻ったという訳です。この本は以前Kindle版を購入していたもので、実際の書籍なら「積読(つんどく)」と呼ばれる状態でした。

 

 

ちなみに自室監禁が一週間となり、その間一切TVを観ない生活となったのですが、全く困らないことに改めて気付きました。元々ニュースや旅番組を見ることが多かったですから、ニュースはネットニュースで事足りますし、旅番組はリアルタイムで観る必要もありません。
そういえば新聞すら一週間読んでいませんが、契約している証券会社のサービスで「日経テレコン」というものを使っていますので、それも新聞と言えば新聞です。以前は日経電子版を契約していたのですが、定年退職と同時にこれも解約しました。
ニュース以外のTV番組も、「ブラタモリ」「クールジャパン」「新日本風土記」などなど元々録画して観ているものが殆どですので全く困りません。TVを観なかったとは言っても録画はしている訳で、以上のようにNHKの番組が圧倒的に多いですから、N党に賛同する訳にはいかない立場ですし、そもそもあのカピバラみたいな党首が大嫌いです。(私としては珍しく意見を表明しますが、、。)

 

この本のことに戻りますが、作者のペンネーム「冲方丁(うぶかたとう)」というのはとても難解な読みです。「かた」しか読めませんね。
Wikiでの説明によれば、「暦の用語を並べたもの。生まれたのが1977年(丁巳)で、「丁」は火が爆ぜるという意味だったので、それに対して「冲(氷が割れる音を意味する言葉)」を持ってきた。「方」は職業の意。冷静さと熱意、それを職業にしていくという意味がある。」のだそうです。一度読んでも良くわかりません。

 

彼の作品はSF、ファンタジー、歴史小説等多岐にわたるのですが、私は「天地明察」「光圀伝」という歴史小説で彼を知りました。SF、ファンタジーはちょっと肌合いが違うかなという感じでしたので、歴史小説の新作を待っていたのですが、この「戦の国」と「麒麟児」という作品がKindle化されていましたので早速購入しました。

 

 

 

 

「戦の国」は、戦国時代の誰もが知る武将たちの姿を、従来とは違った視点でとらえた連作で、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼を描いています。特に明智光秀、小早川秀秋、豊臣秀頼についての解釈は新鮮で面白かったですし、多面的に人を見ればこんなにも印象は変わるのかということを再認識しました。

 

この作品の前に、周防柳という作者の「逢坂の六人」という小説に取り掛かっていたのですが、これはしばらく中断し「戦の国」を先に読了しました。別に「逢坂の六人」が読みにくい作品という訳ではないのですが、何となくそうなってしまいました。これから冲方丁のもう一冊「麒麟児」に取り掛かるか、「逢坂の六人」を再開するか、ただいま思案中です。

 

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