シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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FTRお散歩ツーリング:近場の気になる場所へ(午前の部)

 

この日は娘のFTRで近場のお散歩ツーリングです。
特に目的地は無かったので、バイクやクルマでいつも通り過ぎる道端に立てられていて、以前から気になっている幟の由来を調べに行こうかと思い立ちました。

 

シンプルな白黒の、神社などで良く見かけるようなデザインなのですが、書いてあるのは「名馬生食」の漢字四文字だけ。「生食」といえば「なましょく」か「せいしょく」か恐らく「せいしょく」が正しいのでしょうが、どちらにしても生(なま)で食べるということしか思い浮かびません。
名馬を生で食べる???名馬が生で食べる???どちらにしても意味不明ですし、気味が悪いなと心にひっかかっていたのです。

 

グーグルマップでは、ここには「馬頭観音群(ソーマンド)」と書かれていて、尚更意味がわかりません。馬頭観音はともかく「ソーマンド」って何??「馬」だけが共通項です。
「馬頭観音群(ソーマンド)」でググってみても馬頭観音の事ばかりが出て来て要領を得ませんので、「名馬生食」で検索してみると意外なことがわかりました。

 

それによると、「名馬生食」は、まあ当然とは思いますが「めいばせいしょく」ではなく「めいばいけずき」と読み、かつて源頼朝に献上された房総産の名馬の名前でした。生で食べる訳ではないですが、生食は生き物をも食らうほどの猛々しさから名付けられたとの事で、まんざらはずれているわけでもなかったです。もっとも生食は名馬と称えられただけあって、この下総以外にも各地に伝説が残っていて、池に映る月のような斑紋があったことから池月(いけづき)と呼ぶ、という地方もあるのだそうです。こちらの方が馬の名前としては風流だと思いますが、、。
下総説によると、古くから下総、現在の千葉県北部には馬牧(馬の放牧)が広がっており、軍馬の生産が行われていましたが、平安末期に八幡神の使いと信じられるほどの名馬が下総国葛飾郡内の牧(現在の柏市内)で生まれ、「生食」と呼ばれて信仰を集めており、これが源頼朝に献上されたものとされています。

 

現在、白井市・柏市等の地域には生食に由来する神社が複数存在しているようですが、この馬頭観音のすぐそばにある、天神八幡神社もその生食を祀る神社で、その神社がこの馬頭観音も管理しているのでしょうか。
この天神八幡神社はまんざら知らない神社ではなく、一度行ったこともあるのですが、そんなことにはちっとも気付きませんでした。
その時はこの神社が目的地ではなく、隣接する「長楽寺」というお寺の境内にある「しろい七福神」のひとつ「恵比寿様」のお参りに来て、隣にあったのでついでと言っては何ですが、立ち寄ったのでした。
しろい七福神は文字通り白井市内の各寺院に一体ずつ祀られた七福神で、娘の高校受験の年の正月に合格祈願で回りました。すべて寺院の境内にあって、神様なのになぜ?と思ったのですが、そもそも七福神は日本由来の神、インドや中国の神など様々で、神仏習合の時代には寺の中の鳥居のある社に入ったりしていたものが、明治時代の神仏分離令によって各施設は神社であるか寺であるかを選択させられて両方に分かれたので、元々どちらでなければということはないのだそうです。

 

ともあれ由来はわかりましたので、早速出かけてみる事にしました。上記の調べ物は前夜に済ませていたのですが、近場でもあり10時半頃ゆっくりと出発です。
まず最初はいつも気になっていた馬頭観音のところにFTRを停め、お参りしてくることにします。スリムで軽いFTRはこんな時便利です。

 

 

幟の隣には何基もの馬頭観音が並んでいて、真ん中の少し大ぶりの馬頭観音にはお供え物もあり、「マグナムありがとう」というメッセージが供えられています。競馬には全く疎いのですが、マグナムとは競走馬の名前なんでしょうか?

 

そこからすぐそばの長楽寺の駐車場にFTRを停め、長楽寺とその境内の恵比寿様、大日神社とその境内社である天神八幡神社、と順にお参りしてきました。

 

 

 

 

大日神社は天照大神をお祀りする神社で、村社となっていて規模は大きくないですが格式を感じる神社でした。狛犬がとても迫力あります。

 

 

大日神社の社の隣に鎮座するのが天神八幡神社で、これも天神の名称でわかるとおり菅原道真公と、八幡様の化身として八幡と呼ばれていた生食を祀っています。
学問の神様菅原道真公ですから合格祈願、元祖勝ち馬生食ですから(競馬等の?)必勝祈願と、結構強力な神社ですね。
ここにも馬頭観音群のところに立っていたのと同じ幟があり、なるほど源頼朝の愛馬だと考えてみると、源氏の白旗に見えます。

 



お昼が近付いてきましたので、ここから昼食に向かいます。
当初ここからも近い白井市内の蕎麦「やまもと」か、中山競馬場近くにある饂飩屋「まるは」と考えていて、結局うどんが勝って「まるは」に向かったのですが、朝バイクにまたがってからまだ1時間しかたっていないところなのに、既にかなりの長文になってしまいましたので、以降午後の部は続きとします。

 

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