シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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みちのく三大桜ツアー最終3日目

 

みちのく三大桜ツアーも3日目最終日です。
この日は津軽鉄道への乗車がメインで、本来は「桜のトンネルを抜ける」という枕詞がついてのツアーなのですが、どうもそれは望めそうにはありません。

 

ともあれホテルを9時前にゆっくりと出発し、専用バスで五所川原市の金木という所にある、芦野公園に向かいます。この芦野公園駅から五所川原まで30分程津軽鉄道に乗車するのですが、その前にやはり桜の名所である芦野公園散策の時間があります。

 

金木という地名でピンとくる方も多いと思いますが、ここはあの太宰治の出生地であり、地元の名家だった太宰治の生家が「斜陽館」という名前で残されていることでも有名です。芦野公園からもすぐ近くですし、かつて太宰フリークだった私としては是非行きたいところだったのですが、団体行動のツアーですし今回それはかないませんでした。

 

そして芦野公園の桜も、これまで見てきたみちのく三大桜に見劣りしない程の見事なもので、しかもまだソメイヨシノも多く咲き残っていましたので、結果的にはここの桜が一番見ごたえがありました。

 

 

この公園には若き日の太宰治も良くやって来ていたのだそうで、彼の銅像や記念碑が設置されていたのですが、その隣にはやはりご当地出身である吉幾三の、もっと大きな歌碑がありました。決して吉幾三が嫌いな訳ではありませんが、何だか釈然としない思いがしましたね。

 

 

そこから津軽鉄道の芦野公園駅に戻り、乗車までの時間は先行の列車を撮影したり、旧駅舎を利用した有名な喫茶店でコーヒーを飲んだりしてゆっくり過ごしました。喫茶店の店内も旧駅舎のイメージを残していて良い感じだったのですが、韓国人と思しき中高年のご婦人の団体が入店してからは急に騒がしくなり、早々に退散しました。韓国系だからということで差別したり蔑視したりする積りは毛頭ありませんが、旅先の高揚感で声がやたらと大きくなるのは国籍問わず勘弁して欲しいです。

 

 

時間となって乗り込んだ列車は2両編成で、我々が乗るのは冬場はストーブ列車として運用される古い客車です。動力はありませんので、1両目の気動車に曳かれて走ります。この車両はツアー客専用のようで、車内は観光ガイド付きでした。
桜が多く残ってはいましたが、下の写真の通り桜のトンネル部分は残念ながら散っていました。

 

津軽平野の雄大な景色や岩木山を眺めながらゴトゴトと列車は走り、30分程で五所川原駅に到着しました。

 


五所川原では立佞武多(たちねぷた)の館を見学しますが、青森県のねぶたにも地方色があり、中でも青森市の「青森ねぶた祭」、弘前市の「弘前ねぷたまつり」、五所川原市の「五所川原立佞武多」は、3大ねぶた祭りと呼ばれています。
ねぶた、ねぷたと呼び名も微妙に変わりますが、何よりスタイルが大きく異なり、青森ねぶたは人型の山車とラッセラー、ラッセラーという掛け声で有名な跳人(ハネト)、弘前ねぷたは華麗な扇形の山車、五所川原の立佞武多は20メートルを超える巨大な山車が特長です。
明治期まで大型を誇っていた五所川原の立佞武多は、電化が進み街中に電線が張り巡らされたために急速に小型化していたのですが、1990年代半ばに当時の図面や写真が発見されたのを機に、電線の地中化も実施して復元されたのだそうです。

 

 

高さが20数メートル、重量が20トンを超えるねぷたは圧巻で、その高さは8階建てのマンションにも匹敵します。3基の大型ねぷたは、祭り当日この館の巨大な鉄製のゲートが開きそこから出陣するのですが、まるでガンダムとかの巨大ロボみたいです。(実はガンダムの出動風景を知らないのですが、、。)
この3基は毎年1基ずつ、3年サイクルで新しく作り直されるので、今見ている3基を揃って見られるのは今年だけなのだそうです。

 

これで今回の2泊3日のツアーはすべて終了(この後ホテルで昼食は食べましたが、、)し、新青森から新幹線で一路東京に戻りました。
確かに桜という面では残念でしたが、最後の芦野公演では桜も十分楽しめましたし、何より、リゾートしらかみ、津軽鉄道という人気列車に乗る「乗り鉄」の旅としては堪能できました。
桜については、いよいよ今年夏あたりには日本縦断桜の旅の足となるワンボックスが手に入りそうになってきましたので、来年の実行へ向けた予行演習ができたと思うことにします。

 

 

 

 

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