シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

病院の駐車場にて

 

前回、病院でよく見かける「怒る爺さん」の事を書きましたが、今回も病院での高齢者のお話です。
病院でというより病院の駐車場での話なのですが、定期検査のためにクルマでかかりつけの病院に行き、駐車場に入ろうとしたところ、いつまでたっても前のクルマがゲート前から進みません。前車が通過したのに気付いてないのかなとも思ったのですが、前車通過に続いてゲート前までは進んでいましたから、それもおかしな話です。

 

しばらくじっと待っていたのですが、その内私の後ろにも4~5台の行列ができてしまいました。おせっかいかなとも思いながら、もしドライバーの具合が悪くなっていたら、というのも心配でしたので、クルマを降りて前車の運転席をのぞき込んでみると年配の男性ドライバーが、たくさんのカードを両手に持って一生懸命何か探していました。(カードの枚数はかなりのもので、厚さ5~6cm、数十枚はあったと思います。クルマに必要なカードがそんなにあるものでしょうか?)
どうも駐車カードを探していたみたいなのですが、この駐車場は入場時にはその都度発券される駐車券を受け取り、出場時には会計窓口で証明をもらったその駐車券で通過するシステムですから、入場時には受け取るだけで何かを提示する必要はないはずです。念のため、何かフリーパス的なものをお持ちなんですかと聞いてみても、いやそんなものはないと、、。それなら入場時には駐車券を受け取るだけですからそのまま入場できますよと伝えたのですが、ああそうだったかなと、はなはだ心許ない反応です。
結局通常手続きでゲートを通過したその男性と、続いて入場した私は別々のエリアに駐車しましたし、大きな総合病院ですのでその後その方と顔を合わせることも無かったのですが、駐車場への入場の仕方を忘れるようなドライバーが街中を運転しているのも怖い話です。今高齢者の免許返納が話題となっていますが、その必要性を目の当たりにした気分でした。

 

私の実父は91歳で亡くなる半年前に入院したのですが、その直前まで運転していて、それは相当心配でした。公共交通機関が衰退してしまった田舎暮らしでクルマが必需品なのはよく理解できますが、それにしてももう限界だと思いましたので、地元のタクシー会社に、一般的な距離精算ではなく、時間・期間契約の介護タクシー的な使い方をさせてもらえないか相談してみようかと考えていた矢先の事でした。
一方で、我が家の近くで暮らす義父(妻のお父さん)は、長く暮らした関西からこちらに引っ越してくるタイミングですっぱり免許返納しました。確かまだ70歳半ばだったはずですが、私の実家と違って公共交通機関を便利に使えるところを選びましたし、何より娘がいつでも駆け付けられる距離に居るという安心感があったのだとは思います。

 

そして私にも段々その年齢が近付いて来て、いつ運転を止めるかの決断が必要となりますが、私の場合はクルマの前にバイクをどうするかの問題もあります。
特に私が乗っているような大型バイクは、運転技術以前に200kg以上あるバイクを支える体力が必要です。今の愛機R1200Rは装備重量が231kgなのですが、まずはこれを倒した場合に一人で引き起こせるのかが目安となるでしょう。
最近幸いにも立ちゴケもしていませんので一人で引き起こしたことがないのですが、多分今ならまだ大丈夫だと思います。ちなみに装備重量とは、バイクに規定量のオイルを入れ、ガソリン満タンですぐ走れる状態にした重さですから、現実に引き起こす重さはこれにトップケース等に入れた装備品・荷物を加えたものとなります。これは車両重量とも言われ、似たものとしては乾燥重量(オイル・ガソリン空っぽ)や、車両総重量(ライダー込みの重量)もあるのですが、ライダーの体重は様々なのに車両総重量というものを表示する必要性が今一つわかりません。
ともあれこれを一つの目安とするならば、引き起こしを試してみる必要があるのですが、わざわざバイクを倒すこともしたくないですし、どうすればいいんでしょうね?古毛布でも敷いて試してみる?

 

また小排気量のバイクに乗り換えることでこの体力問題は先送りすることができます。現に今娘が乗っている(現実には私が乗っているのですが、、)FTRの車両重量は128kgしかありませんので、これなら引き起こし問題もまずありません。いざとなればR君とはサヨナラとなってもFTRで長く楽しむ、ということもありそうです。

 

と、免許返納時期について考え始めた積りが、免許返納・バイク卒業をいかに引き延ばすかということを考える結果となりました。

 

 

 

 

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