飛鳥Ⅱでのクルーズから帰ってきた翌日、三協フロンテア柏スタジアムでの柏レイソル対セレッソ大阪の試合を観に行ってきました。
この日は飛鳥クルーズの翌日でしたから、妻は自宅でゆっくりしたいと言いますし、娘は友人との約束があるそうで、私一人での参戦となりました。
前日までの飛鳥クルーズもそうでしたが、心配された台風の影響もなく、良く晴れた夏の夜の試合観戦となって、試合結果はともかくとても気持ち良かったです。
前回までと同じく柏駅周辺で腹ごしらえをしてスタジアムに向かいますが、この日は黄色のレイソルサポーターに混じって、ピンクのセレッソサポーターも目立っていました。またセレッソサポーターは、多くが大阪弁ですから、後ろからついて来ていて、ユニフォームが見えなくてもほぼ判別できます。
サポーターたちの大阪弁でわかる通り、大阪市がフランチャイズのセレッソ大阪は、伝説のストライカー釜本邦茂さんがいたヤンマーディーゼルサッカー部が前身で、日立製作所サッカー部が前身の柏レイソルと同じく、Jリーグ発足当時からの名門です。ところが両チームとも、オリジナル10と呼ばれる発足時クラブとはなれず、Jリーグスタート後にチーム数が増えた時点での参加となりました。
当時の経緯を見ると、まずそれまでの日本サッカーリーグ(JSL)1部チームから8チーム(古河電工・三菱自工・読売クラブ・日産自動車・全日空・トヨタ自動車・松下電器・マツダ)が内定し、残りの2枠を清水市民クラブ、ヤマハ発動機、ヤンマー、日立製作所、フジタ、住友金属の6クラブで争った末、結果的に清水市民クラブ、住友金属が内定しました。清水市民クラブは日本サッカーリーグの「4部」相当で戦力面での問題があったものの、高校総体サッカー競技のためにつくられた日本平運動公園球技場があったことなど、他の参加要件が他クラブに比べて頭一つ抜けており、まず一枠確保。残り一枠は、天皇杯優勝経験のあるヤマハ・ヤンマー・日立・フジタの中からとすることがほぼ決まっていたのですが、JSL2部で天皇杯優勝経験もない住友金属が、観客席に屋根の付いた1万5000人収容のサッカー専用競技場(カシマサッカースタジアム)を建設することを確約して逆転で最後の一枠に滑り込んだ、というドラマがあったんだそうです。
試合の方は、前半開始早々レイソルの戸嶋がきれいにゴールを決め、幸先良いスタートを切りました。その後試合全般を通じて終始押され気味ではありましたがセレッソに決定的チャンスは作らせず、1-0のまま後半の6分という長いアディショナルタイムも耐え続け、もう少しで白星という時点、記録を見ると90分+6分となっていますから、本当にあと1分もない時点でセレッソの進藤にきれいなヘディングゴールを決められてしまいました。
ボール支配率はレイソル23%、セレッソ77%となっていましたから圧倒的ですが、枠内シュートは1本に抑え込んでいて、その1本を終了数十秒前に決められてしまったことになります。
これで私がホームで観戦した3試合はすべて1-1のドローゲーム、未だ勝ちがありません。そして前回のベルマーレとの裏天王山でも同じようにアディショナルタイムで追いつかれて勝ち点3を逃していますから、この日まわりのサポーターたちは「何度同じことを繰り返すんだよ!」と叫んでいました。駅までの帰り道でも愚痴っぽい会話が多かったですね。
ただ、前回のベルマーレ戦の終了後、激しいヤジを飛ばしていた年配のサポーターはこの日も同じ席で観戦していたのですが、前回とは違って無言で引き上げていきました。もうあきらめたんでしょうか、そうなったらなったで寂しい気がするのは勝手なものです、、。
今期のJ1は、来季から各カテゴリー20チーム体制となるために、J2降格は18チーム中最下位だけという大変恵まれた年です。にもかかわらず柏レイソルは、8月12日の試合前の時点で17位、この日勝てなかったものの、横浜FCが勝ち点差で17位に沈み、結果的に16位となりましたが、18位の湘南ベルマーレ含め3チームはどこが最下位になってもおかしくありません。何とか井原監督には戦力を再整備して巻き返してもらいたいものです。