シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

HIACE:お試し放浪旅、5日目の1(青森)

 

これまでは割と行き当たりばったりの旅だったのですが、この日はメジャーな観光地を事前に調べて計画的な行動をとった一日でした。
今回の旅はそもそも放浪旅としていることからもわかる通り、その時の気分で行き先を決めているのですが、元来私は事前に綿密な計画を立てたいタイプで、その過程がまた楽しいのです。ですからこの日の旅が本来の私の旅とも言えます。

 

ホテルを7時前に出発し、まず向かったのは「鶴の舞橋」で、五所川原の南西方向にある津軽富士見湖、別名廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)という、治水工事で造成された人造湖に架かる、日本一長い木造のアーチ橋です。名前の通り、鶴が羽ばたいているような優雅な橋で、朝8時の駐車場開場前でしたので少し離れた駐車場にクルマを停め、森を抜けて歩いて行ったのですが、この景色を独り占めで、とても得した気分になりました。
湖には多くの白い野鳥がいて、橋の名前からしててっきり鶴だと思ったのですが、どうもサギの一種のようです。


ここから竜飛崎へ向けて北上を開始しますが、その途中で高山稲荷神社、十三湖という所に立ち寄ります。
高山稲荷神社には、京都の伏見稲荷と同じような千本鳥居があるのだそうで、元々この地方のパワースポットとしても有名なんだとか。

 

 

格式高そうな大きな神社で、千本鳥居はまだ新しく、令和3年から寄進が始まったようです。何本あるのか数えてみたのですが、確か230本強だったと思います。途中すれ違った人と挨拶したとたんに、わからなくなってしまいました。

 

その後立ち寄った十三湖は昨日の十二湖の兄弟のような名前ですが、十二湖は多くの湖の総称で、高い山から眺めると12の湖が見えたことから、そして十三湖は1つの湖ですが、13の河川が流れ込むのでそう呼ばれているのだとか。偶然こんな名前になったんですね。
十三湖の畔にたどり着きはしたものの、どこが中心地なのかでかなり迷ってしまい、あげく地元の農家さんしか立ち入らないような農道や、十三湖に流れ込む河川の川岸にまで迷い込んでしまいました。しかし一台のクルマも通りませんし、誰一人として出会う人も居ませんでしたから、しばらく土手の道にハイエースを停めて、山形で買ったリンゴを齧ったりしながら、津軽の広大な田園風景の中で休憩しました。

 

 

この後十三湖の中心地と思われるところを見つけ、汽水湖である十三湖の名物しじみ汁を飲んだのですが、味が濃厚でとても美味しかったです。ここで昼ご飯用にしじみの炊き込みご飯のおにぎりも購入し、途中車内でいただきました。

 

 

この後は津軽半島の西岸を一路竜飛崎に向けて北上するのですが、このルートは竜泊ラインと呼ばれ、ライダー憧れの道でもあります。「りゅうはく」だと思っていたのですが、竜飛と小泊で「たつどまり」なんですね。
僅かな平地にある集落と漁港、そこから一気に絶壁の道を駆け上り、また次の漁村に向けて駆け下りていく、というバイクには堪えられない道の連続で、しかも左手には常に日本海の絶景が望めます。ただハイエース君にはやや苦手な道で、ディーゼルの高トルクでグングン加速はするのですが、ワインディングは楽しくないですね。
途中眺瞰台という峠ではいきなりの濃霧に見舞われたりと、変化に富んだドライブではありました。

 


 

そして竜飛崎に到着。石川さゆりの歌碑が迎えてくれますが、ここではやはり階段国道を忘れることはできません。これまで走ってきた竜泊ライン、339号線はこの階段国道を下りた先でまた一般国道339号となり、三厩方面まで続いています。
軽い気持ちで下り始めたのですが、いつまでたっても終わりが見えません。もういい加減来たなと思ったところで、下りあと10分、上り16分の表示が、、。またもビーサン履きで来た私はここで心が折れそうでしたが、意地で完歩しました。汗だくで足はガクガクでしたが。
これも千本鳥居と同じく挨拶したとたんに数があやふやになってしまったのですが、340段前後あったはずで、もしかしたら339段かも。
もう歩く気力はありませんでしたので、灯台まではクルマで登り、その後さっき十三湖のしじみ汁の店でおばさんに教えてもらった高野崎に向かったのですが、この日はまだ斜陽館という私にとってのメインイベントも控えています。ここまでかなり長くなりましたので、以降は後編としてまとめることにします。

 




























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