シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

HIACE:お試し放浪旅、5日目の2(青森)

 

旅の5日目であるこの日は、これまでになく行動計画を立ててメジャーどころを色々回りましたので、記事が溢れて前後編に分けることになってしまいました。
後編は竜飛崎観光を終えて、竜飛崎の東にもう一つ突き出ている高野崎に向かうところからです。十三湖のおばさんお勧めの場所だったのですが、北海道、竜飛崎、下北半島が一望できる絶景の地だそうです。

 

到着した駐車場の前の広い芝生は、海を見下ろす絶景のキャンプ場で、屋根付きの炊事場もありました。キャンプ用具は一式積んでいましたから、こんなに暑くなければテントを張りたいようなところでしたね。
確かに、海に向かって左手に竜飛崎、正面に北海道、右手には下北半島がくっきり見えます。岬の先端に赤と白の灯台があり、その先を下った岩礁の間には2本の赤い橋が架けられていて先端の岩場まで行くことができます。そこから見る景色が絶景なんだそうで、これがおばさんのお勧めだったのですが、階段国道で足がガクガクの私は勘弁してもらい写真を撮るにとどめました。

 


ここからは津軽半島の中央部を南下して、斜陽館のある五所川原市金木(かなぎ)を目指します。春に桜を見物した芦野公園を過ぎればもう金木の中心部で、一番暑い時間帯に斜陽館へ到着しました。津軽地方屈指の名家であった津島家の豪邸です。
春に訪れた芦野公園には「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」という太宰が好んだというベルレーヌの詩が刻まれていて、この詩は太宰の作品にも出てきます。太宰の全集がKindleにも入っていますから、この「葉」という作品も読み返してみたのですが難解でよくわかりませんでした。当時も読んだというだけで全くわかっていなかったんだと思います。
ただこの詩の一節は太宰の代名詞のようにも感じられ、その原点はこの家で生まれ育ったことだったんだろうなという気はしました。

 

 

そしてこの日この時点で、このあとの渡道は止めることを決めました。夏の東北が予想以上に素晴らしくて見どころも多く、かなり日数をかけてしまったことが一番の理由ですが、青函フェリー、津軽海峡フェリーが思ったより高額だったというネガティブな理由もあります。大洗苫小牧間が3万円強で乗れるのに、航行距離1/10にも満たない津軽海峡を渡るだけで2万円程もすることに驚いてしまったのです。千葉から青森まで自走してきたとすれば片道700km以上はありますから、今回の燃費が10km/lのハイエースでも燃料代が1万円はかかります。(ディーゼルですから軽油です。)更に私は今回あえて下道を使いましたが、普通は高速で来るでしょうから、その場合は別途高速代が1万5千円程かかります。それなら北海道は次の機会として、大洗からゆっくりフェリーで来ることにしようと考えたのです。
ただ来春の桜旅で東北まで桜前線を追ってきた時、時間をおかずに北海道の桜が開花していたなら、そこからすぐに北海道に渡るのも止む無しとなる訳ですが、それならそれで、、。
実は今回の東北・北海道の旅は、津軽の斜陽館と共に、北海道の白老に新しくできた「ウポポイ」に行くのも楽しみの一つだったのです。しかしここまでかなり遊んできましたので、北海道に渡ってもウポポイとその周辺をちょっと観光するのが精一杯となるでしょうし、その為にフェリー代だけで往復4万円の追加出費は痛過ぎます。 

 

そしてここからのコースが2択となりました。
もう5日目となっていますのでそろそろ帰り始めることにして、十和田あたりの涼しそうな道の駅を目指す、というのが1案。そしてせっかくここまで来たのだからできれば行きたかった恐山とついでに大間崎も制覇して来る、というのが2案です。まあ余り考えるまでも無く結論は出て、下北半島に向かうことにしました。この日も酷暑でしたから早速むつ市内のビジネスホテルを予約して走り始めましたが、既に15時になっており、五所川原からむつ市まではかなり距離もありますので、ここは高速・バイパス何でもありとして、最短で行けるコースを取りました。

 

むつ市のホテルでは、楽天トラベルのクレジット決済で予約したにもかかわらず現金決済を要求され、しかも禁煙で予約したはずが部屋には灰皿があって煙草臭く、と不審だらけでした。しかし部屋に入ってまだ荷物も降ろさない時点でインターホンが鳴り、クレジット決済の件も、禁煙ルームの件も単にフロントのケアレスミスだったそうで、返金とルームチェンジをしてもらいました。

 

 

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