シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

HIACE:お試し放浪旅、6日目(青森)

 

この日はむつ市のホテルから6時過ぎに出発。日を追って出発が早くなっていますが、道も観光地も空いていますから良い事ばかりです。早起きは三文の得とはよく言ったものです。まずは同じむつ市にある大湊の自衛隊基地の前を過ぎて下北半島西岸の仏ケ浦を目指します。自衛隊基地は海上自衛隊、航空自衛隊の基地が隣接していて、関連施設も多く広大なものでした。北への備え、ということを実感します。

 

下北半島の西岸を海沿いにR338で仏が浦まで行こうと思ったのですが、途中通行止め箇所があり、川内町という所から内陸の渓谷沿いの道に入りました。とてもきれいな渓谷で、川内ダムというのもあって中々楽しかったです。
川内ダムでは近隣の小中学校の卒業制作がダムの堤体に飾られていました。一番手前の九艘泊小学校のは31年前のものですが、調べてみるとすでに廃校になっていました。ここに飾られていればダムがある限りは残ります。

 

 

川内ダムから徐々に高度を下げ、海岸線を走ってきたR338と合流すれば仏が浦はもうすぐです。
駐車場にクルマを停め歩き出したのですが、ここもまた遠い遠い、、。この日も短パン・ビーサンで喘ぎ喘ぎでした。私も高齢者ですが、更に年配の方の場合は距離によっては行かないという選択もあるでしょうし、駐車場からの距離・時間は明示して欲しいものです。ここまでの各観光地で、ものすごく(ちょっと大げさ?)歩いています。
ただ仏が浦の景色自体は素晴らしく、行った甲斐があるものでした。最後の写真は少し離れた高台にある展望台からの眺めですが、全体を俯瞰するにはここの方がいいです。

 



仏が浦から大間崎までの下北半島西岸を走るR338は海峡ラインとも呼ばれ前日の竜泊ラインと似た絶景道です。朝早く出発したので仏が浦でもまだ10時前、大間には11時半に到着しました。
街に入ってすぐ津軽海峡フェリーが見えてきて、北海道には行かないと決めたはずが、気持ちがかなり揺らいできました。この後岬の店でマグロ丼を食べていた時も、正直半分くらいはこのまま行ってしまおうかと思っていました。

 


大間といえばマグロです。さほどマグロ愛のない私も、ここでマグロを食べない訳には行かないでしょうから、周辺にたくさんある店の中で、元気なマダムたち数人でやっているお店でマグロイクラ丼を頂きました。
大変美味しかったのですが、それよりも店の片隅でボロ雑巾のようになって寝ている猫が気になって聞いてみると、1週間くらい前にふらりと現れたおそらく捨て猫で、その時はもっとひどい状態だったんだそうです。この店には他にも数匹の猫がやってきていたので、キャットフード等を与えて面倒を見てやったらここに居つくようになり、この一番風通しの良いところで昼寝をするのが日課となったんだとか。確かに家の中で飼われている猫に比べれば汚れていますが、表情は穏やかで、安心したように眠っています。ボロ雑巾などと言って失礼しました。

 

 

食べている間に気持ちの整理をつけ、北海道はやはりやめて恐山に向かうことにしました。きれいな海岸線の道から山中に入り込むと、ところどころで猿の群れに出会いました。クルマを恐れることも無く、ゆっくりと「何だよ」という感じでどいてくれるのですが、子猿なんかは挙動が読みにくく、徐行していても冷や冷やします。

 


恐山にはそれなりのクルマが停まっていましたが、広い境内では殆ど人と行きかうこともありませんでした。
恐山のあちこちに石積みがありますが、この意味は、幼くして死んだ子は親不孝者とされ、その罪の報いのために賽の河原で石を積んで塔を造ろうとするのですが、そのたびに地獄の鬼に崩されてしまいます。ですから親が亡き子に代わって石を積んで子の供養をする、ということなのだそうです。風車はそんな亡き子が地獄でも遊べるようにと立てているのだそうで、人けのない荒野に無数の石積みが立ち、風船がカラカラと回っている光景は恐山の風景として忘れられないと思います。

 

恐山を出て宿泊地に向かいますが、この日は4日ぶりの車中泊を十和田市の「道の駅とわだ」で敢行することにしました。道の駅に向かう途中、十和田市内の銭湯でひと汗流し、道の駅の前にあったローソンで適当に食べ物を買って車中泊開始です。
ところが思ったよりここの標高は低く、暑さに苦戦することになりました。十和田という名前に惑わされた感があります。仕方ありませんので夜ちょっと涼しくなるまでの間、積み荷の関係もあって終夜エンジンをかけている大型トラックのエリアの隅っこに移動させてもらい、その間ハイエースもアイドリングで車内を冷やさせてもらいました。12時前に再度乗用車エリアに戻り、そこから5時過ぎまでは何とかエアコンなしで眠れました。

 

 

 

 

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