シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

ハイエース秋の旅4日目:肥後大津市~熊本市~阿蘇市

 

4日目は車中泊をした肥後大津の道の駅からスタートです。
前夜はかなり冷え込み、明け方の車内は9.5℃まで下がりましたが、自宅用の寝具に羽毛のシュラフを被せれば布団の中はヌクヌクでした。頭が寒かったですが、、。

 

 

11時半に熊本駅で親戚の4人をピックアップする予定ですから時間は十分あったのですが、10時からリモートで打ち合わせがありましたので、早めに出発して熊本駅近くまで移動し、駅周辺の駐車場にクルマを停めて車内からネットに繋ぐことにしました。スマホのテザリングですからauの電波さえ来ていれば大丈夫です。

 

市内にあったイオンの駐車場にハイエースを入れ、1時間程話して丁度いい時間になりましたので、予定通り到着した叔父・叔母らの同行者と合流し、その後阿蘇へ向かって熊本(始点は長崎)から大分へ抜ける国道57号線を走りました。R57は九州横断道路ともいえるような大動脈ですが、熊本大地震で分断されてしまい、しばらくはこの北側の外輪山の尾根を走るミルクロードを使うしかありませんでした。

 

 

立野という阿蘇外輪山の西側の切れ目のようなところから阿蘇カルデラの内部に入り、まずは阿蘇五岳を眼前に望む祖父・祖母の墓にお参りです。ここ阿蘇には我が家の本家筋が代々暮らしていますので、一族(というほどのものでは全くありませんが、、)の墓が周囲に固まっています。
今回は訳あって本家への挨拶は省略、墓参りの後はすぐ阿蘇山頂に登ることにしました。墓参りで阿蘇に来た時には必ず中岳の山頂に登るのですが、中岳の噴火口へは長く入場規制がされていて近付くことも出来ず、現在は撤去されてしまったロープウェイのかつての山裾の駅までしか行けませんでした。ところがこの日は規制が解除となっていて、本当に久しぶりに火口まで上がることができたのですが、山頂では硫黄の臭いが鼻を突き、噴煙を上げる火口を見下ろすとゴウゴウという音も聞こえてやはり迫力があります。

 


宿泊は阿蘇での定宿、亀の井ホテル阿蘇です。以前ここは郵政省が運営する簡易保険加入者用の保養センターで、その時代から60年以上使い続けていて、もう他には行けない感じの阿蘇の思い出の宿になっているのです。
ただ昨年かんぽの宿が亀の井ホテルに売却されて以降徐々に雰囲気が変わってきて、来年からは他の宿を探そうか、という話になってしまいました。我々はこの宿に高級さを求めてはおらず、地元に根付いたアットホームな宿として愛用していたのですが、正直言って今の中途半端な高級路線は肌に合いません。そのくせ団体客を大量に受け入れていますから、料金だけが高騰し、サービスレベルはむしろ低下したように感じてしまいました。

 

ともあれ今回の旅の目的は達成しましたが、阿蘇ではいつも2泊して、2日目は周辺観光にあてています。
ただ今回は、乗り心地は悪く、後部座席は完全な折り畳み式のベンチシートで、しかも冷暖房一切無し、という商用ハイエースに高齢の叔父叔母をしかも三人並びで座ってもらうという状況でしたから、この日の感触によっては翌日はレンタカーを確保しようかとも考えていました。
ところが最高齢90歳の叔父・叔母たちはこういった悪条件を気にすることもなく、大丈夫だからこのまま行こうと言います。そう言われれば私から断る理由もなく、翌日はガーガーうるさいディーゼルエンジンをうならせながら阿蘇周辺の観光に出かけることにしました。

 

 

 

 

 

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