シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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ハイエース秋の旅5日目:阿蘇周辺観光、高千穂へ

 

ハイエース旅の5日目は前日に親戚有志一同での墓参りを終え、阿蘇周辺の観光に出かけます。

とは言ってもここ阿蘇は、私の父の弟・妹である叔父・叔母にとっては父親の故郷、私にとっては祖父の故郷であり、幼少期から皆何度も帰省等で訪れていますので、初見という場所は殆どありません。相談の上、数年前に大雨の中出かけた高千穂峡にもう一度行ってみることにしました。
この時は社会人2年目の息子と大学生の娘も同行し、妻は愛猫ロクの世話もあったので留守番でした。そしてその後新型コロナのせいで墓参りどころではなくなり、昨年また復活したのですが、どちらも社会人となった子供たちも、やはり仕事と日程が重なった妻も不参加、私だけでの参加となりました。

 

朝食後9時頃にゆっくりホテルを出発して、国道265号、325号を使って高千穂峡を目指しました。
前回は阿蘇を出た時から雨模様だったのが途中で本降りになり、谷間を走る地点では濃霧で10m先も見えないような状態で、運転手の私は冷や冷やものでしたが、今回は一転雲一つない上天気で、前回と同じルートとはとても思えないほどの快適ドライブとなりました。

 

高千穂峡までは所要時間1時間余り、10時過ぎには着いたのですが、前回とは打って変わって大変な混雑です。コロナが明けて外国人観光客が大挙して押し寄せているようですが、その条件はコロナ前の前回も同じでしたし、天気が変わるだけでこんなに違うものでしょうか?
前回はすんなり停められたメインの駐車場は満車で、かなり離れたところにある駐車場に誘導されたのですが、いくら健脚とはいえ高齢の叔父叔母には急な石段の上り下り等を強いることになり、申し訳なかったです。
その代わりといっては変ですが、高千穂峡の景観は晴れのこの日の方がやはり見ごたえがあり、来て良かったという思いにはなりました。

 

 

ゆっくり歩いて回ってもまだ昼前でしたので、これからもう一か所椎葉村(しいばそん)という、壇ノ浦の戦いに敗れた平家一門が落ち延び、住んだとされる九州の秘境といわれている村に行ってみることにしました。

高千穂峡から更に1時間程宮崎県の山間部を南下するところにあり、叔父叔母は「ひえつき節」という民謡の舞台として良く知っているようでしたが、私の世代はひえつき節そのものを既にほとんど知らない世代ですので、椎葉村という名前も初めて聞くものでした。
山の奥へ分け入っても分け入っても、急峻で深い山々がどこまでも続いていて、いかにも平家の落人が隠れ住みそうな場所です。
ひえつき節は、平家の追討を命じられた源氏の大将「那須大八郎」と平清盛の孫といわれる「鶴富姫」との悲恋を唄ったものだそうで、鶴富屋敷というこの地の伝統的な家屋も残されていました。
まずは椎葉村物産センターにある「平家本陣」という蕎麦屋で腹ごしらえ、そして鶴富屋敷にも行ってみることにしました。

 

 

阿蘇からはかなり離れたところまで来てしまいましたので、ここからは帰路を急ぎます。高千穂峡まで戻る中間点あたりで熊本県側にそれ、高森から阿蘇市中心部まで休憩しながら3時間程でした。乗り心地の悪いハイエースで大変だったと思うのですが、叔父叔母たちは文句も言わず、旅そのものを楽しんでいただけたようで何よりでした。

 

 

 

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