シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

猫の鳴き声

 

二匹いた我が家の愛猫の内、お兄ちゃん猫の「クー」が亡くなったのが12年前、そして妹猫の「ロク」も昨年1月に亡くなってしまい、我が家では23年ぶりに猫のいない生活が始まりました。今でもどこかでロクが鳴いているような気がすることがあるのですが、思えばクーは寡黙で殆ど鳴かない猫、一方のロクは女の子らしく(?)とてもおしゃべりで賑やかな猫でした。

 

我が家で今も語り草なのは、娘とロクの口喧嘩事件です。まだ大学生だったかコロナ禍で在宅勤務だった娘が、ロクにねだられておやつのチュールをやり始めたのですが、ロクはとても喜んで際限なく欲しがり、おやつをあまり食べさせないほうがいいと思った娘が、「もうこれで終わり、お終いね」といったところ、それが不満だったロクに「にゃにゃっ!」という感じで言い返されたのだそうです。ムカッとした娘が「終わりって言ってるでしょ!」と言い返すと、前にも増して大きな声で「「にゃにゃにゃ~!」と返され、そのやり取りが何回か続いた時、娘はまるで女友達と言い争いをしているような気持になって何だかおかしくなってしまったのだとか。本当に「もっと頂戴って言ってるでしょ!」と言い返されているみたいだったそうです。

 

確かにロクの鳴き方はバリエーションが豊かで、何かをねだる時の鳴き方、怒っている時の鳴き方、嬉しい時の鳴き方それぞれあったのですが、普通は一般的な猫の鳴き声とされる「にゃー」に近かったです。それがご飯などを食べて満足し、まったりしている時に話しかけられると、「あん」とか「わん」とか聞こえる犬の鳴き声のような返事をして来ることもありました。

 

日本では犬の鳴き声は「わんわん」、猫は「にゃーにゃー」などと表現されますが、昔から「わんわん」「にゃーにゃー」だったのかといえばそうでもないようで、犬は平安時代には「ひよ」、室町時代に入って濁音がついて「びよ」とか「びょう」、江戸時代になってからようやく「わん」となったのですが、今でも狂言では犬の鳴き声を「びょうびょう」と表現するのだそうです。
同様に猫の「にゃーにゃー」も、平安時代は「ねうねう」と書いて「ねんねん」と読み、鎌倉時代は表記も発音も「ねうねう」、現在の「にゃーにゃー」となったのは、こちらも江戸時代からでした。

 

調べついでに、世界では猫の鳴き声がどう聞こえているのかも調べてみました。

英語(英語)「meow(ミャウ)」
英語(米語)「mew(ミュー)」
フランス語「miaou(ミャウ)」
ドイツ語「miau(ミアォ)」
スペイン語「miau(ミャウ)」
イタリア語「miao(ミャーオ)」
ロシア語「МЯY(myau/ミャーウ)」
スロヴェニア語「mijav(ミヤゥ)」
中国語「喵(クチヘンに苗:(miao/ミャオ)」
韓国語「야옹(yaong/ヤオン)」

 

「ミャオ」とか「ミュウ」とか「M」ではじまる擬音が多く「N」の日本は少数派ですね。多くの言語で、日本語の「にゃーにゃー」のように、「mew mew」「喵 喵」などと繰り返しのかたちで使用されることが多く、これらは、繰り返し鳴いて訴えかける猫の特徴を、よく捉えた表現となっているようです。

 

ちなみに「猫の鳴き声 中国語」とか「・・・韓国語」とGoogleに入力してみたら、上の通りに出てきました。「喵」は日本では使わない漢字ですし、ハングルもロシア語の「Я」も日本では使いませんが、どれも普通に出て来るのですから便利な時代です。

 

 

 

 

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