シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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桜旅前哨戦:ハイエースで八千代市の新川千本桜へ

 

ハイエースで桜旅に出掛ける準備もしなくてはいけないのですが、この日は朝方とても冷え込んだものの、上天気で気温も大分上がって来ましたので、昼ご飯を食べてから出掛けることにしました。

 

先日、南房総の鋸南町に頼朝桜という名前で親しまれている河津桜を見に行きましたが、自宅からそう遠くない八千代市にも新川千本桜という河津桜の名所があるという事を知り、桜旅対象のソメイヨシノではありませんが、前哨戦として行って見る気になったのです。

 

国道16号線沿いにある「道の駅やちよ」のそばから桜並木は始まっていて、16号線を走っていれば必ず目にしたはずなのですが、これまで気付いていませんでした。
皆さん道の駅の駐車場にクルマを停めて歩き始めていて、遊歩道そばのエリアはかなり混雑していましたが、運良く一番近い区画のクルマが出るところで、すぐに駐車できました。

 

 

この道の駅のそばを流れる新川は、正式名称が印旛放水路(いんばほうすいろ)で、印旛沼の排水を目的として掘られ、千葉市美浜区で東京湾に注ぐ運河なのだそうです。
工事により作られた部分の「新川」と、東京湾側の自然河川である「花見川」とを合わせて「印旛放水路」と呼ばれますが、花見川区間より新川区間の方が低地で、しかも新川は印旛沼と同水位であり、花見川との間にある排水機場から排水を行わない限り花見川へ水は流れませんので、川と言うより西印旛沼の延長部分と言ったほうが自然なんだとか。確かに川の流れのようなものは全く感じられませんでした。 

 

 

この新川区間の両岸に桜並木はあり、私は印旛沼方向に3km弱歩いてから対岸に渡って引き返して来たのですが、往復で1万歩弱の結構な散歩となりました。私が引き返した地点より先にも印旛沼に向かってまだ並木は続いており、私の歩測では約9~10m間隔で桜は植えられていましたので、仮に5km並木が続いているとすれば、両岸で1,000本程度にはなる計算です。○○千本とか○○千里とかいう名称は、数の多さや距離の長さを誇張表現したものが多いですが、この新川千本桜というのは誇大表示では無いようですね。
またこの並木は、市民の記念植樹で植えられている区間もあり、それぞれにお名前とメッセージが書かれたプレートが取り付けられています。最初のはまあよくあるメッセージですが、次のはなかなかシュールです。

 

 

平日という事もあり、夕方4時過ぎると殆ど人通りはなくなりました。
桜の独り占めは望むところですが、夜満開の桜の下での一人ぼっちは何だか怖い感じもしますし、その場での単独車中泊などはできれば勘弁して貰いたいです。
坂口安吾の「桜の森の満開の下」や、梶井基次郎の「桜の樹の下には」に影響されているのは間違いないのですが、特に「桜の樹の下には」は「桜の樹の下には屍体が埋まっている、、、」と始まりますから尚更で、短編ですがとても不気味な雰囲気の作品です。

 

桜の樹の下には

桜の樹の下には

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そして人気の少なくなったこの桜並木をのんびり歩いていて、桜旅への考え方が少し変わって来ました。
これまではとにかくその地域で有名な桜は網羅して、効率よく多くの桜を見て回りたいと考えていたのですが、何も有名な桜だから見に行く訳ではないんだと再認識しました。地元の人しか行かないようなところでも、寄ってみて気に入ったならば飽きるまでそこで桜を堪能すればいいし、いくら有名な所でも余りに混んでいるようなら飛ばしたっていいと思えるようになってきました。ただきれいに咲いている桜を日々見られればそれでいい、という旅にしたいです。

 

 

 

 

 

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