前日は、大洗発苫小牧行きのフェリーに当日キャンセル待ちで運良く乗船できることになりました。18時間弱船内で過ごすことになりますから、乗船後はすぐ風呂に入り、夕食を食べたら後は船内でのんびりです。
風呂とレストランのどちらが混雑するか考えて風呂を優先したのですが、どうもこれは失敗だったようです。風呂から上がってレストランに行ってみると結構な行列が出来ており、しかもバイキング形式の夕食ですから回転がとても遅く、席に着くまでにかなり時間が掛かってしまいました。先にチケットを買っていなければ諦めて帰ったと思います。その後は、ベッド周辺の物音で安眠できなかったのが想定外でしたが、おおむね快適な船旅でした。
苫小牧港入港は13時半の予定でしたが、私が下船完了したのは14時、あわよくば苫小牧港近くのマルトマ食堂でホッキ貝料理を食べようと思っていたのですが、マルトマ食堂は早朝から14時までの営業ですからそれには間に合わず、諦めて走り出した時に、道沿いの店に「ホッキごはん」という幟が立っているのを発見しました。
そこで買ったのがこの弁当で、店の横のスペースに停めた車内ですぐ食べたのですが、まだ温かいホッキ貝の炊き込みご飯はとても美味しかったです。
そこからはひたすら高速で函館を目指しました。目的地は五稜郭で、ここは全国的にも有名なところですから翌日からの連休前に何とか行っておきたかったのです。有名スポットは敬遠している私の桜旅ですが、ここだけは行きたいと思っていたところが何か所かはあってその一つです。
何度か休憩をはさんで、18時前に五稜郭公園に到着。もう団体の観光客は帰り始めていましたが、仕事終わりに繰り出してくる地元函館の家族連れも多く、かなりの人出でした。五稜郭タワーの営業時間に間に合わず、桜色に染まった星形を見られなかったのは残念でしたが、それでも満開のソメイヨシノを堪能しました。ここ北海道はソメイヨシノの北限に近く、道南以外ではエゾヤマザクラという濃い桜色の品種が多いそうですから、この日私の好きなソメイヨシノの満開に間に合ったのは良かったです。前日フェリーに滑り込めた効果が早速現れましたね。
夕食は公園そばにあった回転寿司で食べて帰ることにしました。順番待ちだったのですが、一人でしたからカウンター席に待つことなく案内され、カニ(この日のメインのカニを写していませんが、、)や貝など色々堪能しました。回転寿司で魚は殆ど食べないのですが、この日は春ホッケというものだけ食べてみました。ホッケの刺身を初めて食べましたが脂が乗って旨かったです。関東などでは焼きホッケしか見ませんが、傷みやすいのと、内臓で居るアニサキス菌が時間が経つと身に移ってくるので活〆をしないと危ないのだそうです。
そしてあわせて頼んだアラ汁は、鯛系の魚の頭を白味噌で煮たものだったのですが、白味噌とアラの味がとてもマッチしていて私の好きな味でした。
ガソリンスタンドに寄ってクルマを洗って、満タンにし、函館に入ってすぐのところで見かけた「道の駅なないろななお」という道の駅まで戻って車中泊することにしました。もう20時過ぎで道の駅の営業はとうに終わっているのですが、かなり混んでいましたので皆車中泊組のようです。
私のハイエースはオートドアやイージークローザーという便利機能が付いていませんので、重いスライドドアの開け閉めはかなりの物音がして、深夜等は気を遣います。ですからなるべく両脇が空いているスペースを探して停めたのですが、夜中トイレに起きて見ると、両脇はおろか150台以上停められそうな駐車場全体、1台の余裕もなくびっしりとクルマで埋め尽くされていました。高速道路のサービスエリアでは大型の長距離トラックが駐車場所に困って普通車エリアに侵入してきたり、進入路、退出路に路肩駐車したりして問題になっていますが、ここではその逆で、大型車のエリアにまで普通車が溢れていました。
何だかマンションの駐車場か休日のショッピングセンターの駐車場を見ているみたいでしたね。