シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

桜旅北海道編7日目:大樹から帯広を経由して網走まで

 

ロケットの街大樹町を出て網走に向かおうとした時、町はずれの川に多くの鯉のぼりが翻っているのが見えましたので、思わずクルマを停めて写真を撮りました。そういえばこの日から5月なのでした。

 

 

この日も高速道路は使わず、並行して走る国道を走っていて、帯広の市街地の手前で「幸福駅」跡の案内標識を見つけました。
若い皆さんはご存じないでしょうが、この「幸福駅」と、同じ旧国鉄広尾線の「愛国駅」は昔大変有名な駅でした。1973年にNHKのテレビ番組で紹介されたのをきっかけとして、愛国駅から幸福駅行きの切符が「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで若者たち中心に一大ブームになったのです。当時私も大学生で若者の端くれではあったのですが、「愛国」というイメージと「愛の国」は180度違うと思って斜めに構えていたものでした。

 

広尾線が廃止となり、当然幸福駅も愛国駅も無くなったのですが、どちらも記念施設として復元されています。早朝で誰もいませんでしたが、復元された駅舎は内外共に幸せを願う無数のピンクのポストカードで埋め尽くされています。こんなに多くの人の、幸せになりたいという願望・渇望(?)に囲まれて、何だか息詰まる感じでした。そして桜の木も顔負けのピンク一色に圧倒されて、肝心の桜を撮り忘れたという、、。

 

 

その後は帯広の市街地を通りますので、なるべく混まない早朝の内に抜けてしまおうと急ぎました。遠く左手に、雪を頂いた美しい山並みがずっと見えていたのですが、これは日高山脈でしょうか?
帯広の中心部にある緑ケ丘公園は桜の名所との事でしたので、早朝でもありちょっと寄ってみたのですが、前夜の風雨で大方散ってしまっていて残念でした。ここは昔の十勝監獄の跡地にできた公園なんですね。

 

 

帯広からは、グーグルナビの指示通りに4桁道道などを縫って走るコースで網走を目指しましたが、いかにも北海道という牧草に覆われた丘陵地の道や、白樺林の中の道などとても楽しいルートでした。70~80kmの峠越え1時間強の間、対向車が数台、先行車・後続車には一台も出会わずという事もありました。それにしても北海道には1,000本以上もの道道があるんですね。
それまでノンストップで走り続けましたので、網走の市街地に入る少し前で桜のきれいな神社・公園を見つけてトイレ休憩を兼ねて少し散策することにしました。

 


その後網走市内に入ってまず目指したのは、網走の桜の名所となっていた「天都山」です。 「あまとやま」ではなく「てんとざん」だそうで、まだ咲き始めというところでしたが、山上から見下ろす網走の街並み、オホーツク海は絶景でした。
大分北上してきましたので、函館、松前あたりのソメイヨシノとは違ったやや濃い桜色のエゾヤマザクラが数日前からは主流となっていますが、花とエンジ色の葉とが同時に見られて、そのコントラストがとてもきれいです。
私は元々ソメイヨシノのごく薄い桜色の花びらと、黒に近い樹皮のコントラストが好きだったのですが、冬から春に変わるこの時期、まだ緑よりも灰色が多い北海道の景色にはこの濃い桜色とエンジのエゾヤマザクラはとても似合っていました。

 

山上の公園をしばらく歩いて桜を眺め、その後はやはり天都山にある「オホーツク流氷館」と「北方民族博物館」を見学。オホーツク流氷館では童心に帰って「流氷体感テラス」という、マイナス15℃の部屋で濡れたタオルを凍らせる「しばれ実験」をしたり、クリオネを間近で眺めたりしてきました。

 


その後一旦天都山を降りて昼食、カニ料理で有名な店だったのですが、看板商品の活毛ガニの定食は約1万円、冷凍でも4,800円とのことです。活毛ガニにはとても手が出ませんが、ここは奮発して冷凍ものでも毛ガニを、と思ったら解凍するのに20~30分はかかるのだそうです。何だか気勢をそがれてしまい、妥当な値段のタラバ丼で手を打つことにしたのですが、写真は撮り忘れ。
その後は再び天都山の麓に戻って、網走監獄の見学をしました。ゴールデンカムイとのタイアップ企画が多くあり、確かにゴールデンカムイの網走刑務所での戦いシーンにも、ここを参考にしたのであろうという描写が沢山出てきました。
そしてここの場内の桜はほぼ満開で、網走で一番きれいに咲いていたかも知れません。

 

 

その後は市内で夕食を食べ、網走港にある「道の駅流氷街道網走」で車中泊としました。さすが道東、夜はかなり冷え込んできましたので、電気毛布をセットして早々にベッドにもぐりこみました。

 

 

 

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