「孤独のグルメ」という人気シリーズがあって、現在シーズン８まで続いています。それぞれエピソード１２まであり、それぞれのシリーズのボーナス編やスペシャルもありますから優に１００軒を超える全国の店舗が登場します。
この孤独のグルメファンの中には、聖地巡礼と称して番組で紹介された店舗を訪問していく人たちがいますが、確か台湾や韓国の現地取材もありましたから完全制覇するのは大変です。
私もこの孤独のグルメは大好きで、ａｍａｚｏｎプライムビデオやＴＶ東京の本編で全部見てはいるのですが、さすがに巡礼とまではいきません。ただ松重豊扮する主人公の井之頭五郎は下戸という設定ですから、同じく酒を飲めない私には訪問しやすい店も多く、今後郊外にあってバイクツーリングの際に寄れる店には、機会があれば行ってみようと考えています。千葉県でも９店舗が紹介されていて、中でも金谷港近くにある「漁師めし はまべ」には何度もチャレンジしていますが、番組紹介による知名度のアップと、そもそも営業日が少ないこともあり、一度も名物のアジフライにはありつけていません。
前回の記事に続く、去年のゴールデンウィークツーリング第２回は、この孤独のグルメ巡礼の予定でした。
前回も沿線を走った、いすみ鉄道の終着駅である大原駅の近くに「源氏食堂」という店があります。隣接する肉屋さんが経営する食堂で、孤独のグルメではポークソテーやトンカツ等、豚肉メニューが紹介されていました。
丁度１年前の５月５日、大原駅を目指して、まずは前回４月２８日と同じルートで大多喜駅まで行きます。そこからはいすみ鉄道に沿って前回とは逆方向に外房に向かい、いすみ市の大原駅に到着しました。まずは所在地を確認しに行きますが、駅周辺の生活道路に面していて、一方通行も多く、近付くのに難儀しました。何とか店舗を確認し、まだ開店までは時間がありましたので、近くの大原漁港まで行ってみることにしました。孤独のグルメでもオープニングはこの大原漁港でした。
行ってみると、この日は漁港で朝市が開かれており大勢の人で賑わっています。ちょっと寄るだけのつもりだったのですが、源氏食堂のボリュームのある肉メニューに備えて空腹のままここまで来ていましたので、名物の伊勢エビやイカを焼く匂いに我慢ができず、ついついあれこれと食べてしまいました。気付けば源氏食堂用の胃袋の空きはなくなってしまい、この日は結局源氏食堂は断念することにしました。
源氏食堂はまたの機会としましたが、とてもいい天気だったのでちょっと海岸沿いに足を延ばして、勝浦の八幡岬まで行ってみました。
ここには勝浦湾を望む静かな公園があって、眺めはとてもいいのですが、連休中にも関わらず訪れる人も少なくゆっくりできました。でもこんなマイナーな場所にも中国人観光客の姿があり、どこで調べてくるんだろうなと驚きました。コロナ禍の現在では考えられないですが。
そして肝心の源氏食堂ですが、下の記事の通り梅雨の晴れ間の７月、ようやく訪問が叶いました。念願の豚肉料理は、ポークソテー、生姜焼きと迷った末にトンカツを選びました。厚切りの豚肉なのに柔らかくてとても美味しかったです。帰りは、御宿の海岸やアジサイで有名な寺を回り、そしてこの日も大多喜駅でいすみ鉄道を撮影して帰宅しました。
この時が２０１９年の７月１０日、念願の初訪問でしたが、その後８月に急遽閉店してしまいました。身内（店主？）の方の不幸で、というのが理由だそうで、とても残念です。
それにしても、去年までのように、行きたいときに行きたいところへ行ける日常が早く戻って欲しいものです。
