シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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映画「フォードVSフェラーリ」を観ました。

 

何気なくWOWWOWにチャンネルを合わせたところ、「フォードVSフェラーリ」という映画をやっていて、結局最後まで観てしまいました。(チャンネルを合わせる、という言い方が古いですね。何と言えばいいんでしょう?)

 

マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーが主役だと思っていたのですが、共演となっているクリスチャン・ベール(ドライバーであるケン・マイルズ役)の方が存在感がありました。

 

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参照:https://eiga.com/movie/90540/photo/

 

上の写真を見るとフォードのGT40が写っていますから、レースの事だなとわかるのですが、私はこの映画についての予備知識はなく、番組も途中からでしたので、オープニング画面は見ておらず、フォードによるフェラーリ買収の話だと思って観ていました。

 

見始めたのが、レースで勝つ車を得るためにフェラーリ買収に動いたフォードが、誇り高きエンツォ・フェラーリに大衆車メーカー扱いされてケチョンケチョンにされる、と言う場面でしたので、その時点ではその通りだったのですが、買収話はそこで終了。
その後は、プライドを傷つけられたフォードが、自力でル・マン24時間レースでの絶対王者フェラーリに挑むという内容で、そのあたりからはフォードVSフェラーリと言うより、性急に結果を求めるフォード経営陣対現場チームという様相に変わって来ます。

 

当時フォードの経営陣には、後にクライスラーの会長となるリー・アイアコッカもいて、まだ重役陣の中でも存在感のない彼が、ヘンリー・フォードⅡ世から小僧扱いされる場面等を見ていると、彼がクライスラーに移った理由もわかる気がします。
とは言え実際にはアイアコッカはフォードでも社長まで上り詰めていて、ヘンリーフォードⅡ世とはそれまでは良好な関係だったらしいです。最終的には決裂するんですが、、。

 

そしてシェルビーといえばコブラでありムスタングですが、この映画でもマット・デイモンがカッコよくコブラを乗りこなしていました。実際にキャロル・シェルビーもコブラに乗っていて、そのクルマはオークションで数億の値が付いたのだそうです。

 

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参照:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60590

 

私はクルマは好きですがレースにはさほど興味がなく、ル・マンとかF1とかについて人並み以上の知識を持ち合わせている訳ではありません。
ですからアメリカ車の中でひときわ高い評価を受けているフォードGT40が、ル・マン3連覇を成し遂げた、アメリカを代表するレーシングカーだという事位しかわかっておらず、これにはシェルビーの貢献がとても大きかったのだと言うこともこの映画を見て初めてわかりました。フェラーリに罵倒されたように、フォードは大衆車を大量に生産することは得意でも、レースに勝てるクルマを作るノウハウはなく、シェルビーのマシン作りの知識と経験、そして彼の友人でもあるドライバー、ケン・マイルズの力が大きかったのです。

 

アメリカ万歳!といった作りとなっていて、フェラーリやイタリア製品などをちょっとバカにしたようなニュアンスが鼻につきますが、マット・デイモンとクリスチャン・ベールの演技だけでも十分楽しめました。クルマ好き、レース好きの方には面白い映画だと思います。

 

 

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