シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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桜旅北海道編4日目:厚沢部から江差、長万部、そして黒松内へ

 

厚沢部の道の駅を出発してまず向かったのは前日通り過ぎて来た江差です。
江差といえばかつて鰊漁で栄えた町ですから繁栄をしのばせるものが残っているでしょうし、それにせっかく江差へ来たのなら好物のにしんそばを食べずには通り過ぎられない気もしていたのですが、前日は蕎麦屋が軒並み閉まっていたのです。
にしんそばは、にしんの干物である身欠きにしんを甘露煮にしてそばに乗せたもので、京都が有名ですが、水揚げ地の北海道でも昔から食べられていたのだそうです。

 

まだ朝早くて、街のメイン通りも静まり返っていましたので、まずは港に復元されている江戸幕府の軍艦「開陽丸」を見に行きました。ここも内部は時間外で入れませんでしたが、思ったより大きく立派な軍艦でした。

 


その後昔の街並みのイメージを復元した街の中心部をぶらぶら歩き、丘の上の資料館にも行ってみました。古い家並みを維持保存しているのは勿論ですが、新しい建物でも新聞社やカーディーラー、自動車修理工場などイメージ統一に協力していて、中でも北海道新聞は気合が入っていました。
資料館からは江差の街並みが一望に見渡せて、奥尻島へ向けて出港していくフェリーも眺めることが出来ました。
また何故かここには昔の留置所を復元展示してありましたが、どういう意味があるんでしょう?

 



そうこうしている内にようやく江差町内の蕎麦屋が開店する時刻となりましたので、一番乗りでにしんそばを注文し、ようやく念願がかないました。この時間は既に昼食兼朝食の時間帯だったのですが、夕食までには空腹となりそうでしたから、店内の掲示で知った「いか天いなり」なるものを持ち帰りにしてもらいました。ビジュアルは天むすのいなり版ですが、いか天と酢飯が果たして合うのか?と思っていたら、天つゆ風の甘い酢飯に仕上げていて、いか天とも相性良く大変美味しかったです。2個ペロリでした。


店を出た後は渡島(おしま)半島の西岸を北上し、目に付いた桜に寄り道しながら、せたな町の親子熊岩のところまでやってきました。結構有名スポットですからご存じの方も多いと思いますが、私も以前バイクでも寄ったことがあり、特に母熊に縋り付こうとする子熊の姿は本物そっくりです。

 



その後は同じせたな町の玉川公園というところで桜と水仙を見物し、渡島半島を横切って東に向かい、2日前に高速で通過した長万部で噴火湾側に出ました。
長万部温泉で入浴してから近くの道の駅に行く積りだったのですが、以前バイクツーリングで長万部に泊まった際は、朝早くの出発だったために買うことが出来なかった「かなや」のかにめしを買うことが出来ました。この弁当がこの日の夕食です。

 

丸金旅館というところで日帰り入浴したのですが、以前のバイクツーリングではこの向かいの長万部温泉ホテルというところに泊まっており、今回も最初はそこで入浴だけお願いしようと思っていたのです。ところが現地に着いてみると、ちょうど道内某高校の野球部がチャーターバスから降りてホテルに入って行っているところで、フロント等は大混雑が予想されましたから、急遽向かいにある丸金旅館にしたのです。どちらも昭和風情がたっぷり感じられる鄙びた温泉宿で、私は大好きです。

 


風呂を出て、また内陸の黒松内を目指したのは、翌日からのルートを迷っていたからで、噴火湾沿いに進めば、また室蘭・苫小牧方面に戻って道東を目指すコースとなりますが、ニセコ方面に進んで積丹半島や小樽を経由して日本海側を道北へ進むことも考えられ、その両にらみが出来る位置として黒松内の道の駅を選んだのです。
もう暗くなってからの到着となりましたから、長万部で買ったかにめしを車内で食べ、早々に就寝しました。まだ温もりが残っていて蟹の味は濃厚、とても美味しかったです。7年越しの念願がかないました。

 

 

 

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