シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録。

残していた文庫本を読み返そう。

 

娘の愛車が納まるのを機に、それまでトランクルームに放り込んであった様々なものを整理することになり、これも随分前から保管していた文庫本をようやく回収してきました。

 

10年以上前に自宅内を整理した時に持っていた書籍の殆どはブックオフ等で売却・処分しました。ただその中で、これは定年後時間が出来たらもう一度読み直したいなと思ったものを、文庫、小説、という条件で残していたのです。

 

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200~300冊残してあると思っていましたが、回収してきたところ200冊にちょっと足りないくらいでした。
上のブログでは、「第三の新人』と呼ばれた吉行淳之介安岡章太郎遠藤周作や、その後に続く、開高健大江健三郎北杜夫などの本が多く、、、」と書いていますが、何を考えてどんな本を残したのか、タイムカプセル的な興味がありました。

 

結果、最も多かったのは開高健の作品で25冊、次が太宰治で14冊、後は遠藤周作、大江健三郎、五木寛之等々でした。
太宰治は短編が多いですから、14冊と言っても作品数は全部で80数編になり、殆ど処分せずに持っていたことになります。当時はwebで簡単に購入できるようになるとは考えてもいなかったでしょうから、太宰はやはりもう一度ゆっくり読みたいと思っていたのですかね。

 

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写真は新潮文庫の「二十世紀旗手」昭和48年7月10日3刷の表紙で、なかなかカッコいいデザインですね。裏表紙を見ると何と定価は120円です。大学1年の時に買ったもののようで、45年以上前のものです。
また、この時代の文庫本で驚いたのは活字の小ささです。同じ新潮文庫でも平成時代の版と比べると明らかに文字が小さく、老眼の目には厳しいものがあります。
ちょっと写りが悪いですが、左が平成版の新潮文庫で、何故か谷崎潤一郎など読んでいます。そして右側が昭和40年代の新潮文庫で、明らかに小さいですよね?
何で昔の文庫本はこんなに文字が小さかったんでしょう?紙数の節約なんでしょうか?

 

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その他置いてあった本で意外だったのは、開高健をこんなに持っていたということです。開高健は勿論好きな作家で、結構読んでいたとは思うのですが、私自身は彼より遠藤周作の方が好きでしたので、何でかなあと見直したところ、遠藤周作の作品の中で、「沈黙」(最近映画化され評判になりました)とか「白い人・黄色い人」、「海と毒薬」といったキリシタンの悲劇、人間の悪魔性や弱さといったものを描いた、重いテーマの作品群は全て処分していました。これらは素晴らしい作品ですが、この先も読み返す勇気は持てないと考えたのでしょうか。ジブリ映画の「火垂るの墓」と同じです。そういえばこれの原作も、野坂昭如という、第三の新人世代ではあるものの、純粋な文壇には馴染めない感じでちょっと屈折した作家でしたね。
一方で、遠藤周作が「雲谷斎狐狸庵山人」という雅号で書き綴った「狐狸庵閑話」(関西弁で「こりゃあかんわ」の洒落)は随分ヒットし、狐狸庵先生としてTV、雑誌にも引っ張りだこでしたので、その手のエッセイも沢山あったはずなのですが、これらも殆ど処分し、遠藤周作で置いてあるのは数冊のみでした。

 

その他にも海外の古典(トーマス・マンとか)、夏目漱石や森鴎外等の作品も少し残していましたが、多かったのはやはり上記の開高健や遠藤周作の世代の作品でした。
内外の古典とされる作品は著作権で保護される期間が終了し、青空文庫のようなもので無料で読める環境になっていますが、第三の新人世代以降の作品はまだ著作権で守られていますから、この辺りを中心に残したのは結果オーライというところです。

 

持って帰りはしたものの、これを読むことに没頭すると他の事が出来なくなりそうですね。寝る前にでも少しずつ読み始めることにしましょうか。

 

 

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