シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

一月も下旬、割と地味な期間です。

 

1月も下旬となりましたが、この時期は意外と記憶に残らない地味な期間です。
子供の頃を振り返っても、クリスマス、年末年始と行事が目白押しだった冬休みが終わり、三学期も始まっていて、成人の日の休日が過ぎれば、何の楽しみもない退屈な日常が戻ってきます。温暖な四国に暮らす少年でしたのでウインタースポーツにも縁遠かったですし、、。
大人になってからも事情はさほど変わらず、業務的には期末を控えて忙しくなるところですから、むしろ憂鬱さは増すばかり、という感じでした。

 

特に今年は自粛期間でもありメリハリのない日常ですので、そもそもこの時期にはどういう行事があるのだろうかと、「一月の歳時記」という内容で検索してみました。
それによると今は「冬土用」という期間で、冬にも土用があること自体初耳でした。夏の土用は有名で誰もが知っていますが、四季それぞれに土用はあって、冬土用、春土用、夏土用、秋土用と呼ばれるのだそうです。陰陽五行説で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水として、残りの土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用というのだとか。次の季節へ移る前の調整期間といったところでしょうか。

 

今年の冬土用は1月17日から2月2日までとなっていますが、土用は土を司る土公神(どくしん)の期間なので土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない)とされ、家を建てる際の基礎工事などは慎む、とされていたのだそうです。年間で18日間×4=72日間も土木工事ができないのでは困りますが、土用の期間中には間日(まび)という、土公神が天上に出かけて不在の日があり、この日は作業をしても良い日なのです。色々なしきたりも、日常生活に支障が出ないようにうまく考えられていたんですね。

 

土用の終わりの2月2日が「節分」ですが、これも本来は立春、立夏、立秋、立冬の前の日すべて節分なのだそうです。旧暦では立春が一年の始まりとされていたのでその前日が重要視されて、節分と言えば立春の前日を指すようになったもので、地方によってはこの日を「年越し」と呼ぶところもあるようです。

 

また、土用入りの前日1月16日は「藪入り」という日で、江戸時代、商家などに住み込みで働いていた奉公人が主人から休暇をもらって親元などに帰ることができた日です。藪入りは1月16日と7月16日の2回あり、この日は地獄の閻魔様も休みです。元々は旧暦の1月16日、7月16日だったものが明治維新で太陽暦に切り替わった際、そのまま移行して新暦でもこの日で定着したのだそうです。

 

地味な期間だなと思って調べてみた訳ですが、季節の変わり目であるこの時期は体調を崩しやすいので、農作業(土を掘り返す)も一服しておとなしくしているように、という意味も土用にはあるとわかりました。地味な期間であって正解なわけです。
また一月の事を「睦月」といいますが、これは親族が互いに往来し、仲睦まじく宴をする月、ということで、その意味では今年の一月は睦月とは呼べなくなっていますね。

 

トリビア的な内容になってしまいましたが、土用とか節分とか藪入りとか単語だけは知っていても内容まではわからなかったことが知れてなかなか面白かったです。

 

 

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