シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

帰省について

 

お盆休みで息子が帰省してきました。年末年始で帰省してきて以来8カ月ぶりです。帰省とはいえ、東京東部から千葉県西部ですからほんの一時間で帰れるお手軽帰省です。政府は帰省自粛と言っていますが、息子も職域接種でワクチンの二回接種を終えていますし我々夫婦も終わっていますから、まあいいだろうということにしました。

 

彼の職場にはお盆休暇という概念は無いらしいのですが、同居している彼女がお盆で帰省したので、自分だけが残っている理由もなく、ということで帰ってきました。休みではなくても、テレワークで自宅勤務がデフォルトとなっているので、どこでいても同じように仕事ができるというのはこういう時便利ですね。
今どきのカップルらしく、家事も分担してやっているようですが、帰ってきたとたんに何にもしないぐうたら息子に戻っています。まあ実家ではそんなものでしょうが。

 

私は四国出身で、19歳の時進学のために上京して以来故郷には住んでいませんので、帰省は年中行事で、学生時代は、夏休み、冬休み、春休みという長期の休みには、休み入りを待ちかねるようにして帰省していました。一人暮らしは自由ですが、金もなく食生活も貧弱でしたので、休みには一刻も早く帰りたいと思っていましたね。
殆んど通勤と変わらない息子の帰省とは違って、私の場合は一日仕事の遠距離帰省でした。交通手段はもっぱら鉄道で、東海道新幹線、山陽新幹線で岡山まで、そこから宇野線という在来線に乗り換えて、宇野から高松までは当時国鉄の連絡船です。この船内の名物である讃岐うどんをすすって、帰ってきたなあということを実感したものでした。自宅を出て東京駅で新幹線に乗ってから実家に着くまでは10時間程度かかりました。

 

当時航空機などは金持ちの乗り物と思っていたのですが、その後スカイメイトという制度があることを知り、一人で帰省する時には使うようになりました。基本的には空席待ちですので連れ立っての帰省には向かなかったのです。
今ではスカイメイトという制度もありませんからご存じない方もいらっしゃるでしょうが、当時日本航空、全日空、東亜国内航空と3社あった航空会社共通で、格安に使える制度でした。・・と思って調べてみると、今でも各社スカイメイト制度は形を変えて残っているんですね。知りませんでした。
当時のスカイメイトは、年齢21歳までの学生が対象で、大学生に限らず専門学校生も使えました。学生証を持参してスカイメイトに加入すれば会員証が発行されます。料金は半額程度となり、四国に帰省する場合は新幹線利用より割安となりました。ただし予約はできず、当日空港で空席のある便に限り搭乗できます。ということで夏休み期間等は北海道や九州等に向かう便を狙う若者が、朝早くから空席待ちで羽田空港のロビーにたむろしていました。でも周遊券等(青春18きっぷはまだなかったと思います。)を使った貧乏旅行が主だった若者の中では彼らは裕福な部類です。私も何度かは数便待っても空席が出ず、そのまま自宅に引き返したことがありますから、連れ立っての帰省には向かないし、時間を惜しまない暇な学生向きです。
また、専門学校生でも可ということを悪用して、年齢を詐称してスカイメイトを使うふとどき者もいました。大学等と違って専門学校の中には学生証を自分で写真を貼って作れるようなところもあり、その台紙を入手して偽の学生証を作る訳です。航空会社もそのあたりは心得ているのか、入会の際、生年月日の確認と合わせて、不意に干支は何ですか?みたいな質問を織り交ぜてくるんだ、という話を聞いたことがあります。

 

関西に住んでいた頃はもっぱらクルマでの帰省となり、神戸と高松を結ぶジャンボフェリーにはずいぶんお世話になりました。結婚し、子供ができてからの帰省もクルマが主で、関東から関西(当時義父母は関西住まいでした)、岡山、四国とステップワゴンにバーベキュー用具や海水浴セットなど色々詰め込んでの大移動で、子供たちも夏休み、冬休みの一番の記憶はこれみたいです。

 

 

 

 

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