シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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「家内」という呼び方

 

私は結婚以来、ちょっと改まった場では妻のことを「家内」と呼んでおり、このブログでもそれは同じでした。
面と向かっては「お母さん」というのが子供ができて以来の習慣で、私も「お父さん」と呼ばれています。「パパ・ママ」は気恥ずかしいので止めてくれと結婚した時から頼んでいて、子供たちも当然そう呼びます。子供ができるまでは名前を呼び捨てでしたが、すぐに長男が生まれましたのでその歴史は短かったですし、社内結婚で結婚前は「〇〇さん」という、いわゆる社内での公用語的呼び方が身についていたので、結婚後も呼び捨てにはかなり違和感がありました。
対外的な「家内」という呼び方が日本語としておかしいわけではなく、社会人としては正統派だと思うのですが、先日「ビリーブ 未来への大逆転」という映画を見た時の感想で、「家内」という言葉自体、女性は家庭にという表現だと書いてから、気になり始めました。

 

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改めて調べてみると、色々な呼び方があります。家内、妻、嫁、奥さん、カミさん、女房、相方、パートナー等、、。
私が読者登録しているブログでは、ユーモア(?)、尊敬(?)を込めて神さんというのもありますし、相方、同居人、パートナーというのも多いですね。男女の呼び方を対比してみると、夫:妻、主人:家内、亭主:女房あたりですか。嫁という言葉も多く使われていますが、これは本来息子の妻という意味であり、対語にすれば婿:嫁となります。確かに正確にはそうなんでしょうが、今は嫁という呼び方も一般化していますね。また御主人:奥様という対語は相手のことをさす場合や、社会的地位のある人や裕福な人への尊称としても使われます。しかし「奥様」という言い方は「夫=表、妻=裏」という男女差別・女性蔑視の思想が含まれていて差別にあたる、として抗議された例もあるのだそうです。確かに「奥」というとそういうニュアンスはあります。

 

夫の側の色々な呼称も、本来の意味はそれぞれ違っていて、
主人:家の長、店の主(あるじ)、自分の仕える人
旦那:お布施をする人、商家の奉公人が自分の主人を敬っていう語、男の得意客、自分や他人の夫
亭主:その家の主(あるじ)、夫、茶の湯で茶事を主催する人
ということらしいですが、やはりどの呼称をとってみても、男性=主、女性=従という印象は否めませんね。

 

戸籍には夫:妻、父:母と表示され、必然的に男性は夫、父で女性は妻、母となっていますが、今後同性婚が増えてくるとこの生物学的な区分とは一致しなくなりますね。男女表記もなくなるかも知れません。また性別に限らず、先日の「42~世界を変えた男~」という映画の記事でも書きましたが、黒人という呼称も本当はアフリカ系アメリカ人と言わなければならないように、人種等についての表記もこれまでの常識を疑わずにいると、どんどん世間とずれてくることになりかねません。

 

ということで、今後どうしようかなと考えたのですが、無難なところで「妻」を通常は使用し、場合によってその他の呼び名を使い分けていこうと思います。

 

 

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