シニアライダーの日常・R1200Rと共に

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東京国立博物館の特別展「琉球」に再チャレンジしました。

 

東京国立博物館が月曜日閉館とは知らず、前回見ることが出来なかった特別展「琉球」ですが、その週の水曜日に再度訪問し、無事鑑賞することが出来ました。
この日私は終日フリーだったのですが、妻は午前中仕事でしたので、午後一番に上野公園口広場で落ち合う事にしました。

 

前回は梅雨の合間の上天気でしたが、この日は梅雨らしい降ったり止んだりの空模様です。しかしこの日の目的は散策ではなく琉球博ですから、たとえ雨でも問題はありません。

 

 

昼過ぎの待ち合わせでしたから、まずは昼食を食べて国立博物館に向かう事にしました。公園口広場の周囲にはいくつか飲食店がありますが、広場に面して建つ東京文化会館の二階に、先日行きそびれた上野精養軒が運営するフォレスティーユというレストランがありましたので、この日はここに行ってみることにしました。
東京文化会館は、「首都東京にオペラやバレエもできる本格的な音楽ホールを」という要望に応え、東京都が開都500年事業として建設し、1961(昭和36)年4月にオープンしたのだそうで、このレストランにもピアノかバレエの発表会帰りのような可愛らしいドレス姿の女の子とお母さん・お祖父さん・お祖母さんという御一行が多かったです。仕方ないことですが、平日につきお父さんの姿はみられません。レジ横には小澤征爾さんのサインも飾ってありました。
ちなみに開都500年事業の正式名称は「大東京祭-開都五百年記念-」で、太田道灌が江戸城を築城した1457年から500年目の1956年に東京都下各地で開催された数々の行事・事業の総称なのだそうです。

 

 

蒸し暑かったのでアボカドの冷製スープはとても美味しかったのですが、事前にアボカドとわかっていなければ舌だけでの判別は絶対できなかったと思います。メインは太刀魚のムニエルとカツレツですが、私は野菜のバーニャカウダソースが一番好きだったかも知れません。

 

 

「琉球」が開催されているのは平成館です。平日にもかかわらず多くの人が訪れていて、中には沖縄の民族衣装を着た人の姿もありました。館内は殆ど撮影禁止でしたが、一部のコーナーだけは撮影ができましたので以下に載せておきます。
古代から中世、近代にいたる琉球の歴史が数百点の豊富な展示物と共に紹介され、とても充実した展示会でした。私は音声ガイドを借りてそれを聞きながらじっくり見て回ったのですが、沖縄出身の仲間由紀恵さん、津嘉山正種さん(存じ上げませんでしたが、仲間さんと同じく沖縄出身の俳優さんで、國村隼さんのような渋い声でした。)のナレーションもとても良かったです。

 

 

私もそうなのですが、日本人には沖縄が昔から日本の一部だったという感覚を持っている方も多いのではないかと思います。しかし琉球(沖縄)はれっきとした独立国家であり、中国や朝鮮が文化先進国だった時代には日本より格上の扱いを受けていたこともわかります。2年近く前に読んだ「琉球処分」という本の事も思い出しましたね。


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平成館の「琉球」を観終わった後は隣接する本館に移動し、刀剣や陶磁等の展示を見て回りました。通常の順番を逆行する形になってしまいましたが、ここにもアイヌと琉球というコーナーがありました。夕方近くなりましたのでこの日はここまでとして外に出てみると、霧雨のような細かい雨が降っていて庭園の緑もきれいでしたし、遠くのビルが煙って見えてとても風情がありました。
帰る前に本館隣の東洋館にあるホテルオークラ運営のカフェでケーキセットを食べて一休みです。国立博物館はこの日の3時間足らずではとても見切れない規模で、じっくり見ようと思ったら1日かかると思いますが、この日でも既に足が痛かったです。今度来る時はどんどん歩くつもりでスニーカーで来た方が良いですね。

 

 

 

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