2019年にサラリーマン生活を終え、会社が年末調整をしてくれる立場で無くなってからは確定申告をすることが必要になりました。毎年早めに申告は終えていて、昨年は2月初めに申告終了していたのですが、4回目となる今年はまだ全く手が付けられていません。
年始早々愛猫ロクの死や私自身のコロナ感染が続いたことで、仕事が立て込んでいることが大きな理由ですが、それ以外でも申告作業自体へのモチベーションが下がり気味なのは否めません。
元来新しい物好きの飽き性で、何でもやり始めた当初は面白がってのめり込むのですが、同じことを数回繰り返している内に、徐々にやる気を失っていくのです。
今がまさにその状態で、忙しいとはいっても現役時代のフルタイム勤務、残業上等の時代と比べれば遊んでいるようなもので、隙間時間はいくらでもありますから、さっさと取り掛かれば良いものを、何かと理由をつけて先延ばししています。
私は個人事業主としての事業収入部分は青色申告をしていて、その要件を満たすために、市販の会計ソフトを使って一年間の収支も複式簿記で記録していますから、既に去年一年間でそれに投下した時間と労力はかなりのものですし、今年も私にとっては無視できない額の還付金があるはずですので、その意味でもこのまま放置する訳にはいきません。
上に書いたように時間がないというのは言い訳ですから、何よりもやる気をほじくり出すことが肝心で、何とか3月15日の期限までに申告を済ませなければいけません。
サラリーマン時代の初期には税について本当に無頓着に暮らしていて、年一回交付される源泉徴収票すらまともに見たことがなく、ただ年末調整で返ってくる還付金が多いか少ないかで一喜一憂していただけでした。
サラリーマンは、勤務先に基礎控除申告書というものを提出し、年末調整の際に必要に応じて配偶者控除の申請書や、保険料控除申告書、住宅取得控除の申請書、個人加入の各種保険の証明書等を提出すれば、会社側で諸々の条件を勘案して税額を決定してくれますから、個人では税というものに殆どノータッチで済みます。楽といえば楽ですが、月々の給与明細も末尾の手取り額しか見ないような生活をしていると、税への関心もどんどん薄れていきます。自分で申告するようになってみて、これは多くの国民に重税感を持たせないためにはすごく有効な仕組みで、実は愚民政策の一種なんじゃないかとすら感じます。
私たちの時代には、基礎控除申告書、扶養控除申告書、保険料控除申告書等の書類に分かれていたのですが、2020年分からは様式が変更になり、「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼所得⾦額調整控除申告書」という名称で、3つの申告書が1枚で提出できるようになっているんですね。知りませんでした。
このように、これまで会社が代行してくれていた税額計算と申告を個人でやるのが確定申告ですから、多数の証憑から金額を申告書に埋めていく、面倒といえば面倒で地道な作業です。この作業自体を楽しんでやっていた頃とは違って、気持ちが乗らなくなってきた今、どうやってやる気を喚起するかがやはり問題ですね。