シニアライダーの日常・R1200Rと共に

シニアライダーの日常と記憶、愛車R1200Rと行くツーリングの記録と四方山話。

昭和風の喫茶店に行きました。

 

都内で一仕事した帰り道、新橋駅SL広場前に昔からあるニュー新橋ビル地下の、レトロな喫茶店に行きました。

 

既に17時過ぎでしたので、同行者は一杯やりたい雰囲気ありありだったのですが、この後どうしても帰社しなければならないとのことで、虎ノ門方面から新橋駅に至る飲み屋街(新橋仲通りというらしいです。)の誘惑を振り切って、この店でちょっと打ち合わせをして別れることとしました。彼には気の毒でしたが、私はノンアルコールで一向に構いません。

 

新橋のこの時間帯は、飲み屋の呼び込みばかりが元気(まだ口開けですから疲れていません)で、そもそもカフェとかも殆ど見当たりません。店を探しながら新橋駅まで来てしまいましたので、ニュー新橋ビルの地下の飲食店街なら何かあるだろうと思って入ったのですが、ここは新橋仲通りにもまして飲み屋ばかり、しかも平成を飛び越して昭和の雰囲気の残る飲み屋が並んでいます。私たちの前には若い女性ガイドに案内された外国人の親子が店舗を物色していましたが、レトロな日本の飲み屋街として外国人にも知られているんでしょうね。

 


そんな中でようやく見つけたのが下の写真の店で、Cafe&Barと表記されてはいましたが、時間が時間でしたのでノンアルでもいいかをママに確認して、ようやく席に落ち着くことができました。

 

 

店頭は今風でしたが、店内の雰囲気は私が若い頃の喫茶店そのままで、カウンター席とボックス席が3つか4つだけの狭い店内では、カウンターのスツールに座った常連(ママとの会話ですぐわかりました。)の年配男性が一人、ハイボールだか酎ハイだかをやっていました。

 

店内には天井近くの高い位置に小型のTVが据え付けられていて、そのお客さんはゆっくり飲みながら、NHKの大相撲中継を観るともなく観ていました。カウンター内に立ったママと取り組み内容や力士の事などをぽつぽつと話しながら、チビチビやっていたのですが、もうかなり腰を据えている雰囲気でしたから、大相撲中継の最初あたりから始めていたのかも知れません。
私たちが若い頃入り浸っていた喫茶店にもTVは付き物で、これも付き物だった備え付けの週刊誌や漫画、スポーツ新聞に飽きたら、観たくもないTVをぼんやり眺めて時間をつぶしていたものです。そんな時カウンター内のマスターやママが暇ならば、まさにこの日のこの店と同じような光景が見られました。お互いそんなに興味がないことが明らかな熱のない会話がしばらく続いて、その内「じゃあそろそろ帰るね」、「ああもう帰るの?」という事になります。

 

吞みたくても呑めない同行者と、呑みたくもない私は、アイスコーヒー等を注文して簡単に仕事の打ち合わせを始めていたのですが、そこへ賑やかな団体さんが入ってきました。
彼らも我々と同じくソフトドリンクの注文だったのですが、吞んでもいないのにやたらとハイテンションで、7~8人が横のボックス席に陣取っただけで打ち合わせの声を大きくしなければ聞き取れないほどでした。
これは多分に偏見が入っていて顰蹙を買いそうですが、あまりの騒々しさに最初は中国か韓国からの団体旅行の人たちかなと思っていました。ところが全員大声ですし、狭い店内ですので会話の内容も丸聞こえで、それによればどうもボランティア系の団体の方々で、その時はイベント帰りだったようです。それでみんなハイテンションだったんですね。

 

ちょっと仕事の打ち合わせを続ける雰囲気でもなくなってきましたので、早々に切り上げて店を出たのですが、あの調子ではカウンターの常連さんもまったりした気分をそがれてしまっただろうと、少し気の毒になりました。
上で書いた私の昔の記憶で、暇を持て余して何となく付き合ってくれていたマスターやママも、この日のように急に団体客が来ると、そこは商売ですから、けだるい雰囲気から一瞬で元気になりますし、店内もにわかに活気付いて、けだるい雰囲気のままの私は取り残されて、やっぱり「また来るわ~」と席を立つことになったものです。

 

 

 

 

 

 

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